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パートの本音シリーズ

kage

2014/03/03 (Mon)

着物屋さんのイメージといえば「ノルマきつそう」「無理やり買わされる」「口が上手い」
といった風な印象を誰しも持っていると思う。
実際、ノルマがきつくて、反物売れるまで帰ってくるなとか、売り上げが達成しなければ自分で買取とか、通常で言われている会社がよそにはあると聞く。
でも、うちの会社はノルマは無い。目標はあるけど達成できなくても「次、頑張ろうか」と言われるだけ。正社員はチーフになるのが遅れるとか、それなりのペナルティはあるけど、それほどしんどいことでもない。
脅迫めいた買わせ方もしないし、「気に入ったのがあれば買ってくださいね」「無ければまた来てくださいね」と言った程度。展示会で何も買わずにお土産だけもらって帰るお客さんがほとんど。
着物なんて、ガンガン売れる物ではないし、特にうちのお店は人通りも無い田舎で、セレブ客も少ない。
そんな中で、潰れずによくやってると思うよ、うちの店。

田舎の農家の庶民が多いこの地域で、着物を売れっちゅうのが無理な話じゃ!
そのくせ、変なイメージのお陰で、アンケート取りのため通りに立っているだけで、私は避けられる。近づいて「こんにちは~」と言っただけで、「買わん買わん!」と逃げられる。
なんなのよ!私が何かしました?

アンケートとは、簡単な着物に関する情報を書いてもらうのだけど、実はアンケートの内容などどうでも良くて、本当に欲しいのお客さんのアドレス。おしゃべりでそれとなく聞き出した、成人式前や未婚の娘がいるか、着物に興味があるかなどの、顧客に成り得る情報。
アンケートに答えてもらったら抽選で当たりますよ~と言っている浴衣や着物は、実は、ほぼ全員に当たる。この人に当てるかどうかはアンケートを取った本人、つまり私が決めるから。
よほどの理由がない限り全員が当選者になる。
そうやってお客さんを呼び込むのだ。
噂では、当選詐欺だとか、着物はB反の難アリ商品だとか言っているネットサイトもあったけど、うちはちゃんとした商品を用意しているから、詐欺ではない。粗悪品を高く買わせたら悪徳商法になってしまう。
でも、世間で着物屋は「タダですよ~」などと言って客をおびき寄せ、他の商品を一緒にあれこれ見せて、店に入れたら買うまで帰さない、と、勝手に思い込まれているので、うちの店ではそんなことやってないのに、着物屋はどこも同じだという思い込みが強く、お客さんは心を開いてくれない。
着物を買いたくないなら、それでいいじゃんか。
特に私はまだ、入社して一ヶ月半。気心しれたお客さんなんていないから、お客さんに警戒されてやりにくい。

お客さんのほうばかりが警戒しているわけじゃない。
店側も注意してお客さんを選ばないといけない。
アンケート取りで、初対面の着物販売員に、一瞬で心を開く人なんていない。それで普通。
なのに、何でもかんでもホイホイ自分の話をしてくれて、住所電話番号も簡単に書いてくれる人。こんな人は要注意。でたらめの住所だったりする。
それだけならまだ良いほうで、通りすがりに100万の買い物をして、採寸までして帰っていったのに、ローン会社に審査してもらうとブラックだったりする。
着物屋は誰でも買わせようとはしない。こっちもお客さんをみて判断する。中には月収12万しかないのに、ローンを同時にいくつも組んで、まだ次に買おうとする人もいる。中毒だね。こういう人はこっちが心配になる。もう展示会の案内状は送らない。
また、お客さんも、常連になると図々しくなるので、買わずにお土産だけもらって帰る、これを何度も繰り返して平気になっている。
大きなイベント会場を借りての展示会は、何十万も経費がかかる。場所代やお土産代も相当な金額。でも、お客さんのうち何人かは買ってくれる人がいるだろうと期待するからこっちも高価なお土産や昼食や車の送迎までしているのに、一人も買わなかったら大赤字だ。
先日は、一泊旅行の展示会企画で、従業員がツアコンのようにガイドをして夜の宴会で余興をしてお客さんに喜んでもらうために必死になっているのに、展示会会場で「あなたたちここまで来て買わせる気?何も買わないわよ!」と言って怒った客がいたらしい。なぜだか激怒したお客に謝らないといけなくなったらしい。ツアーのお客さん同士で同盟組んで、買わされようとしても絶対買わないでおきましょうと相談していたようだ。
飛行機代ホテル代食事代、これらを着物屋が安く手配して、こちらも負担しているのに、何も買う気がないのなら、最初から来るなよ。なぜこの旅行企画はあると思うのだろう。旅行に行きたいなら自分たちで行けば良いじゃん。着物屋が、本当にお客さんと遊ぶために旅行を計画してあげてるとでも思ったのだろうか。
着物屋のお客さんはオバちゃんが多いので、手ごわい。
むしろ従業員より警戒しないといけない。

着物屋さんの中は仮面舞踏会のようだ。
店員は優しい笑顔の仮面をつけていても内心は「こいつは良いカモだ。買わせてやろう」と企んでいる。お客は着飾って金持ちぶっているけど、粗品だけもらってさっさと帰る事しか考えていない。お互いの正体を隠して、華やかな世界を作っている。


もうすぐ2ヶ月。よくもった方だわ。
本当は、まだずっと辞めようか悩んでいる。
この前、会社の中で辛くて泣いてしまった。人前で号泣したのは、何年ぶりだろう。大人になってからはしないよね。特に職場で。
私、もう、限界きてるわ。
何が辛くて泣いたのか、心が落ち着いたら書きます。
今日は休みなので、ハローワークに行ってきました。この話も、また後日。

最近、仕事の話ばっかりだなぁ。


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