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SKET DANCE の魅力とは

kage

2011/12/22 (Thu)

ボッスン
スーパーのお菓子売り場で見つけた食玩ボッスン。
漫画『SKET DANCE・スケットダンス』の主人公です。

学園生活支援部、通称スケット団と呼ばれる部活動のメンバー、ボッスン、ヒメコ、スイッチの三人で繰り広げられる、笑いありシリアスありのジャンプ連載中のギャグ漫画です。
基本一話完結の小学生向けギャグタッチですが、時に長編もあり。三人の過去が語られた編では、涙無しでは読めない、暗い話しもありました。
主人公ボッスンが人助けをする理由はなぜか。伝説の不良だったヒメコがスケット団に加わったのはなぜか、パソコンの音声合成ソフトで会話し、自分の口ではしゃべらないスイッチが、なぜ話さないようになったのか。
ドタバタギャグ漫画の主人公なのに、彼らにはそれぞれつらい心の傷があるのです。読者が入れこむポイントを押さえているな、と。
華やかな人気漫画の多いジャンプの中で、地味な位置にいましたが、三人の過去編あたりから、見る目が変ってきてしまいました。
アニメ化もされテンポのよさと声優のノリのよさも手伝って、すっかりはまってしまったわけですな。

しかし。
主人公ボッスンの過去編では、ちょっと頭をひねる場面も。
ありえない偶然の連続。犯罪まがいの行いにお咎め無しで、話しを進めるとんでもない設定。突っ込みどころ満載なのです。

この主人公ボッスンは、母親や妹とは血の繋がりはなく、実の両親はボッスンを生んですぐ事故で死んでしまうのです。だがそのとき生まれたのは双子で、自分に血の繋がった兄弟がいるのを知らずに今まで暮らしてきたが、物語が進むにつれ、同級生で仲の悪い、でもどこか気が合う登場人物が双子の弟だった。という、なんともベタな、ありがち設定なのですが。
ボッスンの母が死んでしまう原因の事故のあたりの話しが、なんとも合点がいかないのです。

居眠り運転で交通事故を起してしまい、ボッスンの実の母親に瀕死の重傷を負わせてしまった張本人である医者は、事故直後、自分の病院へけが人(ボッスンの母)を連れて行き自分で手術しようとするが、赤ちゃんは助かったものの母体は危険な状態。そんなとき同じ時間の別の場所で、ボッスンの父親もよその子をかばい、ひき逃げ事故で死んだと瀕死の母は聞かされる。しかも手術室の中で(なぜ意識がある)
それを知った母親は自分が死んだら子どもは親友が育てると思うので、親友を助けてやって欲しいと、医者に頼みます。医者は自分たち夫婦に子どもがいないため、生まれた子どもを自分の子として育てることにします。しかし生まれた子どもが双子だった事をボッスンの育ての親には知らせず、内緒にしておこうと。病院のスタッフもいないから誰にも分からない、というヤバイことを実行してしまいます。
その後、17年たった時効の今頃になって、自分の罪を謝罪するためボッスンに会いに行くという。

いったいこの医者はいくつ罪を重ねればいいんだ。何してんだ警察は。美談みたいになってるけど、犯罪ですよね。交通死亡事故と誘拐。ボッスンが「もういいよ」と言ったためすべて許されたみたいになっている。いいのか?

シリアスな場面なのに、そんなバカなと吹き出してしまいそうな、安易な構成。編集はよくOK出したなと思ってしまうけど、そこは「漫画だから」で済まされてしまう世界。
以前読んだ柴門ふみのエッセイでこう描いてあった。
東京ラブストーリーで、インターンが当直をする話しを書いたら、読者から「インターンに当直の制度はない」と言う手紙が来た。と、そこで柴門は「この漫画の場所設定は地球ではなくよく似た星です。すべてが地球と同じだが、インターンの制度だけ違います」という返事を書いたと。
なるほどなるほど。
じゃあスケットダンスも地球とよく似た星の話しなんだろうな。でなければ普通では考えられないことの数々が、例えば透明人間になったり、体が子どもになったり、ぶん殴られて飛んで行っても次のコマではピンピンしてたりする訳ないじゃん。別な星のお話し。これでオールオッケイ。

そこは、よしとして、この漫画。小学生好みのお馬鹿漫画と言っていいのに、いい大人の私もハマるのはなぜか。
作者が男なのに、年頃の高校生の女の子の複雑な乙女心をよく描けている。そこに感心します。
また、恋心をはっきりさせず読者にヤキモキさせたり。女の子ファンはそこに共感できるのです。
主人公でありながら、ボッスン自身のヒロインに対する気持ちは直接は書かれていない。そこは読者が想像してくれ、という。

つまりはボッスンたち三人の恋愛の行方が描かれるのはもっと先なのでは。これを書いてしまっては、楽しみがなくなるし三人の関係も崩れる。
そして、弟の死に責任を感じ声を捨てたスイッチが、自分の声で話すことができ、悲しい過去の苦しみから完全に立ち直ることが出来る日がくるのも、これもまた最終回あたりになるのではないかと。

いや~、当たってよかったですね、作者さん。こんなグッズまで発売されて。バクマンの中井さんで終わらなくてよかったね。漫画の設定がグダグダでも、勢いがあれば大丈夫。

……。なんで私こんなストラップ買ったんだ。どうすんのさ、コレ。




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