タダより怖いものは、ある?

3月頃のお話です。
こちらのブログサービス会社の管理ページを開くと出てくる広告に、「あなたの小説を無料で出版しませんか」「今応募すると無料でプロから感想をお届けします」「○日までに応募すると全員に図書カードプレゼント」ってのがあったんです。文○社という会社です。
今でも時々同じ広告出てますけどね。
出版は無理だとしても、感想と図書カードは欲しい。プロって誰?何のプロ?と思いつつも、とりあえず自作の小説をひとつメールで送ってみた。
そうすると、さっそく次の日に、会社の担当者と名乗る人から電話がありました。

そのときの会話

「読ませてもらいました。すごくよかったです。上手いですね。」
「はあ、そうですか」
「作家の○○風な文体ですね」
「あー。そうなんですか。その人知りません。」
「公募に出されたことは無いんですか」
「そういうのよく分からないし、執筆暦も浅いんで、まず無理でしょう」
「えー。出されたらいいのに」
「面倒くさいし、興味もないんで」

やり取りで、私が相手に心を許してない雰囲気だと分かってもらえると思いますが、おそらくこれが、「プロからの感想」
何がどうよかったのか、読んでどう思ったのか、具体的に何も言われず、ただ「上手いですね~」を繰り返す。本当に読んでんの? 「公募に出したらいいのに」は褒め言葉ではなく、それとなく他に発表した作品なのか確認しているだけ。

会話の続き。

「では、こちらで審査をしますが、ほかの作品も読んでみたいので、あれば送ってください」
「は? 審査って何の?」
「出版するかどうかの審査です。いい作品しか審査しないんですよ」
「誰が審査するんですか。」
「スタッフです」
「……。短編しかないですけど、何ページ必要ですか」
「合わせて7~80ページあれば大丈夫かと」
「……。はいはい、分かりました。メールで送ればいいんですね。」
「あ、私のデスクのパソコンに送ってください。アドレスは……」

とまあ、とりあえず、後でメールすると約束しておきましたが、本当に送っていいものか半信半疑。言われた通りに原稿を送ったら、まずいことになるんじゃ?
電話を切ってすぐ、私はネットで文○社を調べました。
すると、まあいろいろあるようですね。私のようなケース。
調べたところ、文○社とは、著者が出版費用を負担する、自費出版専門の会社だそうで。
文○社という会社を知らなかったという時点で、私は自費出版にまったく興味がないわけで、こんな風に「出版させてあげますよ」と言ってこられても、まったく信用する気もない。

だけど、「文○社トラブル」「文○社詐欺」で検索すると、出るわ出るわ。
私のほうから原稿を送りつけといて何も言えないんだけど、ただそれは単に図書カード欲しさ。本気であんなヘタな作品が出版されるなんて思ってないし、うまい話に浮かれるほど馬鹿じゃない。
電話の内容だっておかしいような……。
まず、何に載せるための審査なのか説明がまったく無い。なぜ70ページ必要なのかもわからない。金銭的な話し合いもなく、一方的に作品をもっと送れと言って来ている。
すぐに信用出来ないのは当たり前。

それなのに、「詐欺」だの「騙された」だの言っている人が多くいるのは、その人が勝手に「無料で本が出せる」、「デビューできる」と思い込んで、よく調べもせずに契約して、結果「騙された~」と騒いでいるだけなんじゃないかと。確かにあの電話だけじゃ、説明不足だし、一番肝心である金銭的なことについては、まるで敢えて話題に出さなかったかのように、スルー。
期待した本気の感想がもらえなかったし、もういいやと言う訳で、メールすると言ったけど無視しました。
向こうからも催促の電話もないので、それっきり月日は流れました。

誤解のないように一応言っておきますが、私は文○社が詐欺しているとは思っていません。そういった営業方法でやってこられたのだから、べつに何の問題もない。
出版費用が150万だったり50万だったり、人によって差があるようですが、お金に余裕があって、大金出しても本にしたいという人は、やればいいんじゃ?

その後、すっかり忘れたころに、郵便で図書カードが届きました。
ウソじゃなかったのね?本当にあれだけで図書カードくれたよ。
ラッキーラッキー。

またまたしばらくして、すっかりさっぱり忘れたころの6月。
留守番電話に、前回と違う人の声で『文○社です。またお電話します』と入っていた。
えー! 原稿送った本人が忘れているのに、今頃になって返信の催促じゃあるまいな?
また電話かかってきたらどうしよう。

私と同じ経験した人いますか?
ちなみに私の母親は、自作の俳句と俳画の本を自費出版して親戚友人に配り、かなり自己満足しています。私にもやれやれと勧めます。
親戚のおじいさんも、別の会社で自作小説を出版しているそうです。だんなのお義母さんは、「本にしませんか」と知らない人から電話かかってきたけど、即答で断ったそうです。
なに? 流行ってんの? 『出版しませんか』ってのが。
お金さえ出せば、簡単に本になる時代なのね。
まっ。私はやる気ないんで。図書カードで満足している安い女なんで。


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ジャンル : 日記

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文○社のヒミツを教えてくださってありがとうございます。貼り付けてもらったURLも見てみました。
他にもいろんな会社があるんですねぇ。
ご丁寧にわざわざありがとうございます。親切なお人だ。
私は今後もこの話に乗る気はないので、大丈夫だと思いますが。向こうも儲からないと分かれば電話もしてこないでしょう。
話しのネタとして、おもしろいかな、と。
ちなみに、母親が本を出したってのは地元の印刷会社です。ただの老後の楽しみってやつでしょう。

世の中は危険がいっぱい。よ~く考えて行動しましょう。

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