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異色の歴史番組

kage

2011/06/11 (Sat)

NHK総合『タイムスクープハンター』
未来の「タイムスクープ社」からタイムワープしてやってきたジャーナリストが、歴史の教科書に載らないような様々な出来事を、密着取材ドキュメントする、という歴史番組。
ジャーナリスト役の要潤が、いかにも未来人ぽい格好をしていて、現代に現れたとしても違和感たっぷりなのに、昔の時代に行っても周りの人が彼を見て驚かないのは、過去に紛れ込み取材を円滑に進めるために特殊な交渉術を使い、うまくカモフラージュしている、という設定だから。
要がレポートし、密着取材という形で話は進んでいきます。

何より私が驚いたのは、ドラマ仕立てになってはいますが、ドキュメントという設定でやっているため、役者さんたちの芝居のリアルなこと。実際にその時代に生きている本物の人なんじゃないかと、一瞬勘違いしてしまうほどの、自然な演技。
普通、時代劇って、台詞がくさかったり、はっきり発音して力が入っていたりするじゃないですか。特に大河とか? そういうのとぜんぜん違う。
大河とかは台詞が現代語に訳されているけど、スクープハンターは平安時代の回も、その時代の言葉っぽくしゃべっている。しかも聞き取りにくい。画面の下にドキュメンタリーらしく字幕が出ます。
また、お金をかけて作った風に見えない、そこら辺の山で撮影した自然感。町の様子はどこかの撮影所や映画村で撮っているのですが、小型性能カメラという設定のハンディカメラで撮っているので、隠し撮り風になっていて回りも暗い。走っているのを追いかけるシーンも思いっきりぶれています。セットや衣装がボロい。いや、わざとボロく作ってあるリアル感。

私が一番すごいと思ったのは、セカンドシーズンのかごやの回。かどやの若い二人が、ある女の人をかごに乗せて連れて行く途中、何者かに女の人がさらわれるのを助けかばいながら無事目的地へ届ける、と言う話。
かごやの二人の演技の上手さに感動すら覚えました。言い合いしているシーンも本当に喧嘩しているのかと、どきどきしてしまうほどの、迫真の演技。実際にかごを担いでいるので息も上がっている。観終わってから「これ芝居だったんだ」と気づくほど、その時代の人になりきっている。
ドラマで見る有名な俳優さんを使っていないというのが、いかにも現実ぽい、作り物ぽくない理由だと思う。バラエティにも出ている有名俳優が時代劇やっていても、どうしても「この人こんな役もやってんだ」と最初から冷めて観てしまうからね。
エキストラの人たちかもしれないけど、彼らの芝居の上手さに感動します。

海外でこの番組が有名な賞をもらったそうで。創造性やオリジナリティのある作品に贈られる賞らしく、海外の人からも、この番組の貫いている概念が理解できたのは素晴らしいことかなと。
先週の「後妻打ち(うわなりうち)」が、めちゃ面白かったです。離婚された先妻が後妻に殴り込みに行く話しです。絶対教科書に載らない内容だけど、江戸時代の人はこんなこと大真面目にやっていたんだな、と知ることができて得した気分。ちょっと違う方向から歴史の勉強になりました。

木曜10時『タイムスクープハンター』
何度も再放送して、サードシーズンてことは、もうすでに十分知られたヒット番組だったのでしょうか。視聴率もいいそうだけど、視聴率に左右されない局なので、このまま長寿看板番組になって欲しいと思える、おすすめ番組です。

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