犬夜叉 完結編 第26話 最終回 感想

 奈落さえ倒せばすべて終わると思っていた。しかし、四魂の玉の因縁は切れていなかった。四魂の玉の闇の中に閉じ込められた犬夜叉とかごめ。そこで犬夜叉は妖怪と闘う翠子の姿を見る。

 その昔、翠子という巫女が強い霊力を使い、妖怪の魂を浄化し無力化していた。そのため妖怪どもは一つに固まり強さを増し、翠子の命を狙い始めた。長い闘いの末、翠子は力尽き、最期の力で自分の魂の中に妖怪の魂を取り込み、一つの塊にした。
 それが四魂の玉。
 今でもまだ、翠子と妖怪たちの魂は、玉の中で闘い続けている。四魂の玉はかごめに翠子と同じ運命を辿らせようとしている。
 そんな四魂の玉の企みを知り、必死にかごめを助け出そうとする犬夜叉は、奈落の亡き骸を見せられる。
 闇の中の妖怪どもは言う。「かごめが闇の恐怖に負け、自分のために四魂の玉に願をかければ玉に取り込まれる。そうすれば奈落は甦り、永遠に闘い続けるのだ。玉の因果は繰り返される。そのためにかごめは生まれたのだ」と。
 犬夜叉は叫ぶ。「かごめは教えてくれた。仲間に頼ることも。人のために流す涙も。本当の強さや優しさも。かごめは俺に会うために生まれてきてくれたんだ」

 同じ頃、四魂の玉は「犬夜叉に会いたいと望め」とかごめを誘う。だが、かごめは四魂の玉は本当の自分の願いを叶えてくれないことを知っている。以前じいちゃんから言われた言葉を思い出す。
――『最後に四魂の玉を手にした者が唯一正しい願いを選んだとき、玉は浄化されこの世から消える』―
『正しい願い事』とは何か、今、わかった。
 犬夜叉は来てくれると信じている。だから「会いたい」と願う必要はない。
 かごめがそう思ったとき、犬夜叉は光に導かれ、冥道を斬り開くと、かごめのそばへと辿り着き、再び会うことができた。抱き合う二人。

「四魂の玉。私の願いを言うわ」
 犬夜叉と一緒なら怖くない。勇気を持ったかごめは強い口調で言う。
 ――「四魂の玉、消えなさい。永遠に」
 それこそ、『唯一の正しい願い』
 その瞬間、玉が砕け、浄化され、消えていった。

 三年後。
 弥勒と結婚した珊瑚は、三人目の子どもを出産した。楓とりんで赤ちゃんをとり上げ、弥勒と犬夜叉も駆けつけた。
 しかし、そこに、かごめの姿はない。

 四魂の玉の消滅後、消えたはずの骨喰いの井戸が、光の柱と共に再び戦国に現れた。そこから戻って来たのは、犬夜叉ひとりだけ。
 犬夜叉はかごめを無事現代に送り届け、喜ぶ家族たちを見て安心したとたん、井戸に引き込まれ、戦国に戻された。そして、それっきり井戸は繋がらなくなってしまったのだ。
 三年たった今も、犬夜叉はひとり星空を見上げ、かごめを想う。
 かごめは四魂の玉と共に戦国に現れ、四魂の玉の消滅と共に去って行った。かごめのこの世界の役割は終わってしまったのか……。

 そしてその頃、現代ではかごめは高校の卒業式を迎えていた。家族やクラスメートと過ごした高校生活。でもかごめは忘れてはいない。犬夜叉を。
 かごめはひとり、現代の祠の井戸のそばにたたずむ。
「私のすべきことは終わった……。それでも私は犬夜叉に会いたい……」
 そう思ったとき、井戸の向こうに空が見えた。この空は戦国の空。井戸は再び繋がった。

 戦国で犬夜叉はかごめの匂いを感じ取った。井戸に急いで駆けつけて、そっと井戸に手を伸ばすと、握り返すかごめの手。
「ごめんね。待っていてくれた?」
 抱き合う二人。
 そして、かごめは犬夜叉と共に、戦国で生きる道を選んだ。
                                   
                               -完-

  ◇

 原作にはなかった二人のキスシーン。最終回でありました! しかも長い!
 エンディングで完結編のこれまでのシーンが編集されて出てきました。振り返ってみますと、どれもこれも名場面ばかり。
 冥界で死んでしまったりんを抱きかかえる殺生丸や、神楽の死期を感じ取り、誰よりも早く駆けつけてやる殺生丸や、父上の遺志を自分で導き出し弟に技を譲る殺生丸。(あれ?殺生丸ばっかりだ)
 殺生丸がメインの回もあったり、弥勒&珊瑚の泣ける回もあったり、いいお話はたくさんありました。でもやっぱり、『犬夜叉』はかごめと犬夜叉の物語だったんだなと、この最終回を観てしみじみ思った。
 音楽も演出も声優さんの演技力も、すべて素晴らしかった。特にかごめと犬夜叉二人のシーンは、恋愛映画を観ているようで、Youtubeの小さい画像で観なきゃいけないのが惜しいくらいです。映画館のスクリーンで観たら、原作を読んで結末を知っている私でも、感動して泣いていたかもしれない。
 四魂の玉が最期に消えていくとき、奈落が「暖かい。これが安らぎというものか…」と呟き成仏していきました。これも、原作にはないカットだったけれど、奈落さんが最期の最期で安らかに成仏されていったので、ほっとしました。

 結局、最大の敵は、奈落ではなく、四魂の玉。
 人間の持つ憎しみ、恨み、嫉妬、という負の心。妖怪だけが悪ではない。人間の魂は悪にも善にもなる。
 この世のものは、四つの魂で出来ている。荒魂は勇。和魂は親。奇魂は智。幸魂は愛。これら四魂が正しく働けば、直霊となり人の心は正しく保たれる。悪行を働けば、曲霊となり、人は道を誤る。つまり魂は玉に操られるように、善にも悪にもなる。
 だけども、弱い人間は仲間の絆や愛を知ると、心が進化し強くなれる。妖怪にだって、慈悲の心を得ることで、本当の強さを知ることも出来る。
 犬夜叉は単なる子供向けバトル漫画と違って、言葉で言い表せないほどの意味深いものが隠されていると思います。

 最後は幸せムードで終わりました。子守りや洗濯の手伝いをさせられ家庭的なパパになった弥勒や、遠慮なのか狭いのが嫌なのか、家族が増えた珊瑚の家に寄り付かなくなった琥珀。
 殺生丸は、背が伸びて女の子らしくなったりんのところへ、せっせと新しい着物を届けに通っています。その着物、どこで調達しているのか気になりますけど。
 かごめの「お義兄さーん」の声にたじろぐ顔もかわいいし、邪見に言う「うるさい」の声も優しい言い方だった。かつて殺気を放っていたころと違って、りんの様子が気になる親バカちゃんになってしまいました。

 アニメ一期は原作に追いつき、どうでもいいオリジナルの内容をずるずると引き延ばしていましたし、七時台ということもあり、小学生向きに作ってありましたが、二期は本来ならもっとじっくり見せるべき場面も、ぎゅうぎゅう詰めに詰め込んで、その分濃く無駄がない気もしたけれど、原作を読んでいない人には、展開が速すぎて付いていけなかったかもしれませんね。
 でも、深夜枠で視聴率が取れないにも拘らず、手を抜かず、原作の良さを崩さず、いやそれ以上に素晴らしい作品に作ってあったので、犬夜叉ファンとしてアニメスタッフさんに感謝しています。
 高橋留美子作品は、みんな素晴らしいですが、犬夜叉は世界に誇れる名作です。感動をありがとうごさいました。


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テーマ : 見たアニメの感想
ジャンル : アニメ・コミック

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Re: NoTitle

犬夜叉完結編はこっち(島根)ではやってないし、レンタルやさんでも、漫画やDVDは一応置いてあるけど誰も借りてないしで、犬夜叉って本当に人気あるの?って感じなんですが、こうやって今でもコメントいただけるってことはまだまだ人気衰えずですね。
今、映画化されても人いっぱい入りそうですよね。らんまがドラマ化されたぐらいだし。
意外と次は実写化かも?

NoTitle

終わってしまいましたね~(´Д` )

完結編のとき映画だしてほしかったな~って思いました

なんかまだまだ続けてほしいって思う…。

>流月楓さま

犬夜叉完結編 終わってしまって残念です。
殺生丸は、はじめは完全な敵キャラでしたもんね。それがりんと出会ってからすっかり変わってしまって。
りんは、殺生丸が犬夜叉やかごめまで殺そうとしたり、人間を情け容赦なく殺していた頃をしらないから、彼を神様のように思っているのでしょうね。殺生丸も自分にあれほどなついてくれる人間は初めてだから、情がわいたんですかね。そう考えると、ずっと仕えていた邪見が哀れのような気もしますが。

次回作、『境界のRINNE』は、設定が奥深いわりに、校内やクラスメイトの周辺に出る悪霊退治ばかりしていて、まさかこのまま新展開なしってことないわな~。だとしたら期待はずれだな~って、内心思っています。

こんにちは

最終回、私も見ました~♪
良かったですよね。
殺生丸、最初は気にくわなかったんですが、りんちゃんと会ってから好きになりました。
かごめの「おにいさ~ん」に迷惑そうな顔。可愛かったなw
第一期は見てなくて、完結編も途中から見ているという私ですが、漫画は読破したので満足です。
高橋先生の次回作も、完結したら読みたいな。
いつ完結するのやら。
始まったばかりだし、長そうですよね^^;
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