犬夜叉 完結編 第9話 感想

空を見上げ何かを探している殺生丸。その時、空に大きな化け犬が現れる。それを見た殺生丸は自分も化け犬の姿になり近づく。その化け犬とは、殺生丸の母親だった。

一方、奈落との戦いでかけらを取られた鋼牙は戦線離脱。桔梗が死んで元気がない犬夜叉を鋼牙流に励ます。そして、男らしくかごめを諦め去っていく。
鋼牙はこれにて見納め。かっこよかったぜ。

そのころ殺生丸は、りん、琥珀、邪見を連れて、天空の母親の屋敷に来ていた。殺生丸は未だ三日月の形のままで円にならない技、冥道残月破の冥道を広げる方法を聞くために、母親を探していたのだ。
母が父上から預かったという冥道石を使うと、冥界の巨大な犬が現れ、琥珀、りんを飲み込み、冥界へ連れ去る。後を追う殺生丸。
「冥界に足を踏み入れたら、生きては戻って来られない」
…と、殺生丸が行った後で言うお母様。殺生丸の命がけの試練を楽しんでいるご様子。
天生牙で冥界犬を斬ると、腹の中のりんたちを助け出すことができた。しかし、冥界では、生身の人間など生きてはいられない。
お母様が邪見にひと言。
「あの小娘(りん)は殺生丸の何だ?」
それ、私も知りたいです。そう訊かれても邪見は答えられず。
久しぶりに息子が帰ってきたかと思えば、女の子を連れているのですから、母親として気になるのは当たり前。

冥界の一本道。その奥には冥道残月破を育てる何かがあると信じて殺生丸は前へ進む。
だが実は、奥には何もない。あるのは冥界の真の闇だけ。
その時、りんが息をしていないことに気付く。天生牙でよみがえらせようとするが、あの世の使いが見えず、生き返らせることが出来ない。
「連れてくるべきではなかった」
殺生丸はりんと出会った時までさかのぼって後悔する。
すると、冥界の闇がりんを連れ去る。りんの匂いをたよりに更に奥へと入って行こうとすると、母が冥界から抜け出す道を開いてくれる。今ここを出ればお前は助かるのだと。しかし殺生丸は、琥珀にはその道を行くように言い、自分は母の助け舟を無視して、りんを探しに冥界の闇に飛び込む。琥珀も母の道は通らず、殺生丸についていく。
奥へ行くと、りんを握り締める冥界の主がいた。前にあるのは山のように積み上げられた死人たち。
「そこへは行かせない」と、冥界の主を斬るが、やはりりんは生き返らない。
それを見ていた母が言った衝撃的事実。
「天生牙で命を呼び戻せるのは、一度きりだ」
それは殺生丸も知らなかったようです。すでにりんは天生牙によるよみがえりの第一号なのですから。

「救えんのか…。天生牙、こんなもののためにお前を死なせてしまった。りんの命と引き換えに得るものなど、何もない!」

無口な殺生丸さまの名台詞!歯をギリっとさせて耐えているのは、悲しみか、怒りか。
刀の成長のために冥界に入ったのに、その刀を捨ててまで殺生丸が大切に思う命とは…。
刀を捨てた手でりんを抱きしめ立ち尽くす殺生丸の心に反応し、天生牙から光が放たれると、死人たちが天生牙にすがるように手を差し伸べている。
「救われたいのか…」
殺生丸は捨てた刀を持ち、祈るようにかざすと、死人たちは光に包まれ浄化されていく。
天生牙は『百の命を救うも可能』といわれた刀。この場合は生き返らせるのではなく、成仏させるという意味で使われたようですね。
そして、成長した冥道残月破で殺生丸たちは冥界から抜け出すことが出来た。

天生牙は成長したが、りんを死なせてしまった。浮かない顔の殺生丸に母は言います。
「そなたは知らなければならなかった。愛しき命を救おうとする心と同時に、それを失う悲しみと恐れを。
父上はこうも言っておった。天生牙は癒しの刀。たとえ武器として振るうときも命の重さを知り、慈悲の心を持って敵を葬らなければならぬ。
それが、百の命を救い、敵を冥道に送る天生牙を持つ者の資格だと」
その言葉をお説教される子供のように、おとなしく黙って聞いている殺生丸さまもかわいい。
天生牙は敵を直接冥界へと送り込む恐ろしい刀。慈悲の心が無い者が持つとえらい事になります。慈悲の心を知るために、りんの命を犠牲にして、殺生丸の心と刀を鍛えるための試練だったということですね。
そんな~。あんまりじゃないですか。「慈悲の心を…」と言っておきながら、りんの命を利用するなんて、自分が一番ひどいことしてませんか?お母様!
けれども、表情に出さずにりんの死を悲しむ殺生丸を見て母は、
「二度目はないと思え」
冥道石でりんを生き返らせてくれました。ツンデレなのは分かったけど、ああ、やっぱり、死なせたり生き返らせたり、命を軽々しく扱ってるのは、お母様じゃあ…?
それに、琥珀は人間なのに、冥界で生きていられたのはなぜか、とお母様が問い、四魂のかけらで命を繋いでいるから、と琥珀が答えると、
「ならばお前も天生牙では救われない命だ」と。
またまた新事実! これも殺生丸さまは知らなかったようで。
だったらついでにその冥道石で琥珀の命も救ってくれたらいいのに。そこまでサービス無しですか。
今回は刀の成長というより、殺生丸の成長でしたね。
琥珀じゃないけど、私も殺生丸について行きたい。

おまけ。
犬夜叉ファンのブログ(たぶん中高生かな)を見ていたら、『犬夜叉と殺生丸は兄弟なのに、どうしてお母さんが違うの?お父さんが離婚して犬夜叉のお母さんと再婚したの?お母さんたちの間で相談とかあったのかなあ』と書いてあった。
この子は妾(めかけ)という言葉を知らないんだね。大人になったら分かります。

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テーマ : 見たアニメの感想
ジャンル : アニメ・コミック

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Re: タイトルなし

コミックスでは47、48巻のあたりですね。いやぁ私もこの回すごく好きなんですよ。殺生丸の心の成長が見えます。表情にはあまり出ていなくても、りんを失った悲しみや生き返ってほっとした安心感は、読者に伝わります。
本当に、このシーンは短く感想文に書けないほど私の入れ込みは強いのですが(実際、犬夜叉ファンの小学生女の子と熱く語り合ったほど)長い長いストーリーのなかで、必要不可欠な場面。
思えば、犬夜叉一行は、殺生丸にこんなことがあったなんて当然知らないし、りんとの関係も分かってないはず。
なのに、犬夜叉やかごめを殺そうとしていたはじめの頃の殺生丸とは違うと、空気で感じているんですね。殺気がなくなったのですかね。むしろ後半は味方として見ているし。
子供の頃は仲が悪くて喧嘩ばかりの兄弟だったのに、大人になるとわだかまりが解け、酒でも飲もうや、と言ったりする、ありがちな兄弟の絆のような感じかしら。
何言ってんだ、わたし。
最近、昔の漫画アニメが実写化されるのが流行ってますけど、もし犬夜叉実写化されたら、ぜひここをやってほしい。ぜったい泣くわ。

殺生丸様の回において試練編に当たる回。私はすごいよかったと思います。
前回の桔梗に続いて命と死、失う苦しみと悲しみ。犬夜叉の兄である殺生丸がそれを改めて知った回。
足の欠片を取られ以前の速さを失った鋼牙。しかし、「辛えーのはオメーだけか!?」はよかったです。
ライバルの腑抜けた面なんて見たくないですもんね。殺生丸母は息子同様、冷徹冷酷でもありますが可愛らしい面もあるところが好きです。天生牙の冥道斬月破を成長させるには中々難しい。そんな中りんは二度目の死を向かえてしまいますが、その時の「りんの命と引き換えるものなど何もない!」ここが最高に好きです。おそらくこの時、鉄砕牙に対する執着も完全に切り捨てていたはず。そして殺生丸の中に眠る『アレ』が覚醒。それに呼応して『応え』なかった天生牙も殺生丸に『答え』を出したのではないでしょうか。
  百の命をも『救う』という天生牙。『切る』のではなく『祈る』ように持っていますからね。
囚われていた死人達にとっては希望の光。文字通りこの世のものではない光による浄化シーンもまた良い。冥道も不完全ながら巨大化。邪見のおかげでりんも二度目は決してない蘇生。「もう大丈夫だ」は可愛すぎでしたwwww 天生牙の力もあって思い上がって殺生丸の未熟さ、まだまだ父には及んでいないと痛感させられたでしょうね。一方で変なところは弟同様、父と似てしまってますがそれが父を超える力になるはずです。
刀の成長という殺生丸の成長で間違いなし。使い手が一番肝心なのですから。

ちなみに私は腹違いの兄弟とか特に気にせず見ていました。
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