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自作小説と漫画・小説感想と、主婦日記のブログです。
 Amazon primevideo 2022年3月の配信ドラマ。

タイトルのイメージから、軽いタッチのありがちなラブコメかと思ってました。
感動的なラストが待っているヒューマンドラマだったとは。
脚本がしっかりして伏線回収もお見事です。
何より、役者さんたちの演技がいい。
ストーリーの完成度が高く見応えあるドラマでした。
もう、好きすぎて何度も何度も何度も見てしまう。



あらすじ

地味で自分に自信がない図書館員の聡子(波瑠)は、本を借りに来た紳士的でイケメンの青年・涼介(瀬戸康史)に一目惚れ。
家に帰ってフランス文学「恋愛論」を開くと、本の中から作者スタンダールが現れ、涼介と上手くいくためのアドバイスをする。
コンプレックスの塊の聡子は自分を変えるため、まずは見た目から変わろうと髪を切り明るい服装にチェンジ。
急に綺麗になった聡子に同僚たちは嫉妬し、嫌がらせをしたり冷たく当たるようになる。
一方、涼介は行きつけのバーで友人に「気になる女性がいる」と打ち明ける。何度も図書館にやってきて聡子に近づくきっかけを作ろうとする。
二人で行ったレストランで「付き合ってください」と告白され、有頂天になる聡子。
しかし聡子には他人に知られたくない秘密があった。
対人恐怖症になりメンタルクリニックに通うほどに、聡子を苦しめる原因とは。
そして、涼介が聡子に近づいたのにも理由があったのだった。
涼介の秘密とは何なのか。
さらに、聡子の妄想かと思われたスタンダールの正体は誰なのか。

聡子、涼介、聡子の父親、それぞれの嘘が、最後には優しい嘘になり、まさかこんなに衝撃的な展開になるとは思わなかった。

瀬戸康史さんは目で芝居が出来る人だと私の評価が爆上がりした作品(偉そう)

聡子と一緒にいる時の優しい目、体調が悪いと聞いて心配そうな目、そっけない聡子の態度が気になる目、聡子を傷付けてしまい悔やむ目、自分への怒りの目、聡子を闇から救い出そうと決意する真剣な目。

ドラマの一話の中だけでコロコロと目の表情を変えられる、まさにカメレオン俳優ではないか。

瀬戸康史さんは真面目な好青年の役が多いのだけど、聡子を有頂天から失意のどん底へと落としてしまい悩み苦しむ芝居は、視聴者が感情移入してしまう大事な役どころ。目と表情で全てが伝わる演技力の高い役者だからこそ、この役にピッタリはまったのではないか。

目だけでない。声も良いので、声優をやってもどんな役でもこなせる人だと思う。

聡子の妄想の中の王子様の涼介と、現実の涼介との違いがあまりなく、どちらもキラキラのイケメンなんだよな。イケメン好青年のイメージぶち壊したらどうだろう。

不気味で狂気な悪人とか、賀来賢人ばりにぶっ飛んだコメディも挑戦してみたらいいと思う。


芝居が上手いなぁと思ったのは、色々あるけど、特にこの場面。

涼介が自分の書いた小説を読んでチェックしてほしいと聡子に依頼したら、聡子から小説のいい部分、気になった部分、いい部分は具体的にどう良いのか、細かくびっしり長文で返信がきた時。

涼介は感動して「はぁ〜」と声を漏らす。

その声と表情がリアルで、はぁのため息だけで「嬉しい」「感動した」の台詞は無いのに、涼介はものすごく心を打たれてこの瞬間に恋に落ちたのだろうなと、見ている側にも伝わりジーンときてしまう。

一瞬の芝居に感情を乗せる、さすがの演技力だと思いました。



地上波の視聴率が下がり、爆発的な人気ドラマが生まれなくなった今、制作側も配信ドラマで良いものを作りたがるのではと思う。

Amazonってお金あるんだな。Netflixの「今際の国のアリス」を観ても思ったけど、地上波よりも動画配信サービスの方がクオリティの高い良いものが作れるのかなと思う。


一月期の地上波ドラマも始まりました。

一通り見て気になったのがあれば、また感想書きたいと思います。




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【2023/01/11 22:02】 | 十六夜日記
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