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愚痴つづき

kage

2014/03/18 (Tue)

昨日店長に退職届けを出しました。
案外、あっさりと受け取られてこっちが拍子抜けだったかも。
正社員でも辞める人は多く、私の前にいたパートさんは一ヶ月で辞めたらしいから、店長も慣れているのでしょうね。

そして、今日は、ハローワークで勧められた職場の採用試験に行ってきました。
一人の採用枠に数人の希望者がいて、試験始まる前からもう諦め気分です。
作文試験と面接です。
どうなるかは結果が出ないとなんとも言えないので、そのころ書きます。
私としては、そっちの仕事の方が私に向いていると思うんだけどなぁ。

前回、着物屋で、感触のいいお客さんは一人もいないと書いたけど、実際はそうでもないです。
買ってくれそうな人はいないけど、仲良くなった人はいます。
アンケート取りで立っている時に話した人と、すっかり意気投合して仕事抜きでお付き合いしましょうという流れになって、連絡先を教えてもらったり、同じく、声をかけていろいろ話をしていくうちに、私の大変さを分かってくれて、「着物は買わないけど展示会に行けばあなたの顔が立つなら行ってあげるわ」と言われ同情で来てくれたりするお客さんもいました。
人間同士なのだから普通に話していれば仲良くなれるのだけど、「関わると着物を買わされる」という警戒心で私と近づこうとしてくれないのは、凄く辛い。でも私は「着物は必要な人は買えばいい。勧められたからと言って無理して買わなくてもいい」という考えは最初から一貫しているし、着物を買え買えという話の流れには持っていきません。
そんな私の気持ちをわかってくれる人は、仕事抜きでもお付き合いしてくれる。
私が着付けができるという話をしたら、個人的にお願いしたいと言ってくれて、たぶん私が着物屋を辞めても、着付けをしてあげたりの付き合いはあると思います。もちろんお金は取らないよ。
だから、そういった意味で自分の売り上げ目的で人に近づいても、本当の人間関係は築けないんだよね。
着物屋の従業員の人たち、「お客様のために」とか言ってるけど、本心は自分の儲けのためにでしょって言いたくなるよ。

この間も店に入ってこられたお客さんがいきなり怒って文句を言い出したので、何かと思って話を聞くと、若い従業員が、たった1回店に小物を買いに来ただけのお客さんの家を調べて訪問して、あれこれ勧めていったらしく、「お宅の会社はこんなことしているんですか。しつこく勧めるので断りきれなくて無理やり今日来るように約束させられました」と言われた。
確かに、若い男性社員は自分の売り上げが出世に影響するので、自宅まで訪問してあれこれ買わせるやり方をしているんだよね。私だってびっくりだよ。うちの会社、押し売りみたいなことするんだなって思ったよ。
それで、その怒っているお客さんに私が謝って、いろいろ話をしたら出身地が同じだったり年齢も同じくらいだったことから、話が弾んで少し機嫌が治まってくれたけどね。私が担当だったら普通に仲良くできたお客さんだったかもしれないのに。ちょっとその若い従業員もやりすぎだよ。お客さんが気分を悪くするのも当たり前だよ。でもそれがこの会社のやり方なんだよね。

とにかく、もう今月いっぱいで退職するので、それまでの空気が辛いけど、そこは我慢して頑張ります。面接した会社の合否を待っているしかないので、成り行き任せで過ごします。


文句ばっかり言うよ~

kage

2014/03/12 (Wed)

先日、会社の副会長さんに初めて会いました。
「きものは日本の文化である。私たちはそれを伝える素晴らしい仕事をしている」と聞かされ、はぁ~、いいこと言うな~、確かにその通りだな~と感動しておったのですが、すでに辞める気になっていた私は、きものの良さを伝えるのはこの会社じゃなくても出来るんじゃない? むしろ営利目的じゃないほうが誠実で良いんじゃない? っと、素直に受け入れられずにいたのでした。

仕事の手が空いたときは、アンケート取りをしないといけないのですが、いまさら名簿を増やしてもしょうがないので、アンケートを取るフリして、ボーっと突っ立ってます。
前回も書いたとおり、アンケート=相手の連絡先ゲット=自分のお客になる=電話はがきで勧誘
という流れになる、つまり、アンケートに書いてもらう数が多いほど自分のお客さんは増えるので、アンケートをたくさん取れば買ってくれる確率も増えるということです。

今は決算時なので展示会が毎週のようにあって、毎日のようにお客さんに勧誘電話を掛けないといけません。
でも、私の名簿数はもともと少ないのに、そのうち3分の1は「もう電話しないで」と怒られた人。数人は反応がいいけど、迷惑そう。残りは電話にすら出てくれない人。好感触のお客さんは一人もいないのです。
それなのに、店長からは毎日「電話して」と言われるので、私もどうすることも出来ず「電話するところがありません」と言ってみたのです。
店長は、「電話するなと言われたところには電話できない。反応のいいお客さんだけ選んで電話しろ」と言うのだけど、だから!それが一人もいないっての! もし2,3人いたとして、その2,3人に毎日掛けることになってしまうじゃないか。
それを店長に説明したら「だったら、反応が良くて4~50代で娘がいて、買ってくれそうな人の名簿を取ってくればいい」と言われた。
おいおいおい。そんな人どこにいますか? 見た目で分かりますか? 簡単にできるならとっくにやってるわ。
笑顔で鬼のようなこと言う人だな。販売業の人は作り笑顔が自然と出るので、店長は内心怒ってるのか優しく教えてくれているつもりなのか分かりにくい。

とにかく、着物は買わない、必要ないと言っている人に、しつこく「展示会来ませんか~、すっごく良いもの揃ってるんですよ~、ぜひ〇さんにも見てもらいたいな~」の心のこもってない電話を掛けるのは、もう辛くて苦しくて。
着物屋さんの泥臭い裏の世界をみてしまった。
着物屋さんで必要なのは、着付けの資格ではなく、誉めたりおだてたりの口先が上手い技術だと分かりました。

「良いお客さんとはどんなお客さんか」
の質問に、「買ってくれるお客さん」 と普通に答える先輩販売員。
性格が良いとか、感じが良いとかじゃなくて、お金持っていて、なんでも勧めたらバンバン買う人。
これが良いお客さん。この人に買わせるために、お世辞も言うしお土産や誕生日プレゼントも用意するし、車の送迎でも何でもやる。
営業の世界では当たり前ですかね。
布団とか電化製品とか、高価なものでも役に立つものなら、買ってもらう価値があるけど、着物って、着ない人は何年もタンスの中でしょ? ぜんぜん必要の無い人に無理やり勧めるってのが、納得いかん。必要な人は自分から買いに来るって。

まだ辞表は出していません。他の仕事の面接日も決まっています。そこは、試験があるので採用されるか分かりません。こんなことしているより、採用試験の準備をしたい。
成り行きに任せるしかありません。


就職前の面接時に、こっちからも質問して仕事内容を確認したつもりだったけどね。最初は良い事しか言わないね。正直に言ってくれたらやらなかったよ、この仕事。
他の着物屋さんの求人の採用条件に『何を言われてもへこたれない根性のある人』って書いてあった。はじめにそう言ってくれるほうが覚悟を持って仕事できるのに。
まあ、何事も経験だよね。
そう思うことにした。


現実の辛さ

kage

2014/03/07 (Fri)

仕事が辛い。本当に辛い。

アンケート取りで初対面の人に話しかけると「あなたも大変ねぇ」と言われる。
その人に仕事の愚痴を言った覚えはないが、ていうか、さっき声を掛けたばかりの人に、気遣いされる。
着物屋さんの仕事の辛さを、言わなくても感じ取ってもらえてるのかしらねえ。

私は着物が好きで着付けの資格を生かした仕事がしたくて、この会社に入った。
毎日着物に囲まれて、自分も着物姿で働ける、なんて楽しい仕事!

なんてのは、うわべだけで、実際は、着付けの資格なんかどうでも良かった。
販売能力がモノを言う。

アンケートという名目でお客さんの住所電話番号をゲットし、さっそく手紙電話をしまくる。
「アンケートに答えていただきありがとうございました」のはがきを出し、次の日にはお礼の電話。しばらくして展示会等のDMを出し、その後で「手紙届きました~?」の電話をし、手紙、電話、のくり返し。
相手の人にそっけなく電話を切られても、次々と手紙を出す。相手が怒って来るまでやる。
それが、着物屋の仕事です。
電話でしゃべる内容はマニュアルがあって、それを読んでいるだけ。相手がこう言ってきたらこう切り返す、といったマニュアルも用意してある。
アンケートで獲得した名簿は自分のお客さんになるのだけど、アンケート取りでずっと立っていても誰も書いてくれない日もあるので、私のお客さんは少ない。まだ入社して2ヶ月だから少なくて当然だけど、その少ないお客さんに、しつこく電話したり手紙を出したりを繰り返さないといけない。ほとんどのお客さんは冷たく切られたり電話に出なかったりで、初めは優しい口調だった人も、しまいには「もう掛けてこないで」と言われてしまう。
それなのに、店長からは、「今日中に20件電話して」と簡単に言われる。もう掛けるところありません。掛けたくありません。

アンケートに答えてくれる人は、本当に親切でいい人。いろんな話を楽しくさせてもらって、「抽選で着物が当たりますよ」と言うと素直に信じている。
「ご来場プレゼントを渡したいのでお店に取りに来てください。」というと、本当にプレゼントをもらうだけと思って来てくれる。でも、店に入ってから、展示会の勧誘やイベントの勧誘や、次々とお誘いしなければならない。通りすがりのお客さんに声をかけてアンケートに答えてもらっただけなのに、たちまち勧誘攻めしたって、喜んで急に着物を買う人はいない。何かもらえると思って、ちょっと店に寄っただけのお客さんに従業員2人以上で囲んで誘いまくる。お客さんはヤバイ掴まった!という顔して「なんだ、そういうことね。あーなるほど、はいはい」と言って、帰っていく。たぶんもう、その人は店に来ない。

着物の販売ってこういうことね。
正直、幻滅しています。

ただ店で待っていても、お客は来ない。だからこっちから行く。
ガンガン責めて、相手に断る隙を与えない話し方テクニックを教えてもらった。着付けの基本や着物の知識は、教えてもらってない。それは自分で勝手に勉強してって感じ。

私は勧誘電話が掛かってきても、そっけなく切ってしまう方だったから、自分もそれをやるのは、ものすごく辛い。しかもアンケートに答えてくれるような優しいオバちゃんだとしても、しつこく電話したために、嫌われて「また、あなたなの?」と言われてしまう。嫌がられると分かっていても電話しないといけない。今日は何件電話したかを店長に報告しないといけない。

これから先、長く勤めて仲良くなったお客さんが増えたとしても、その影でしつこい勧誘のせいで嫌われた人が、何倍もいる。
買う見込みの無い人はお客さんリストから外されるから、嫌われた人は捨てて自分にとって都合の良いお客さんとだけ付き合えばいい。
そんな冷めた考えが根付いてしまわないうちに、辞めたい。いくら仕事と割り切っても、自分で許せない。

どう見ても着物とは縁のないような、貧乏くさい格好をして収入も無い人が、何度も勧められるままに高価な着物を買っていく。この人はローンに追われ苦しい生活をするだけだ。とても着物を着てお出かけしそうな人に見えない。
お客さんの生活なんてどうでもいい。その人がこの着物を着る日がくるのか、なんてどうでもいい。また次の展示会でも買ってくれればいい。クレジット限界額までお金をむしりとれ。商売の世界はそんなもの。
それが普通で、なんとも思わない、そんな人間になりたくない。それとも私が世間知らずなのかなぁ。

もういやだ。そう思ったら、笑顔でアンケート取りなんか出来ない。

面接で言われたことと、入社してからとはぜんぜん違う、なんてことは良くあること。想像していたのと実際が違っていたとしても、社会に出れば当然で我慢しないといけないことはたくさんある。
だけど、土日祝日は休んでもいいと言われたのに、今月は一日も休めない。
家にカップラーメンと子どもを置いて仕事に出かける。毎週毎週、子どもはずっと家で留守番。
私にとって、これが一番辛い。

電話やはがきが嫌だとかは、ただのわがままかもしれない。でも、子どもに寂しい思いをさせてまで、私はこんな仕事をしているのか、と思ったら泣けてきて泣けてきて。職場で号泣しちゃったよ。

ハローワークで他の仕事を紹介してもらった。採用試験があるので落ちるかもしれない。でも、もし落ちても今の仕事は今月いっぱいで辞めようと思う。

着物が好きで着物を楽しみたいのなら、この会社にいないほうがいいよね。純粋に着物を楽しめないもの。

はー、ため息でちゃうわ。

パートの本音シリーズ

kage

2014/03/03 (Mon)

着物屋さんのイメージといえば「ノルマきつそう」「無理やり買わされる」「口が上手い」
といった風な印象を誰しも持っていると思う。
実際、ノルマがきつくて、反物売れるまで帰ってくるなとか、売り上げが達成しなければ自分で買取とか、通常で言われている会社がよそにはあると聞く。
でも、うちの会社はノルマは無い。目標はあるけど達成できなくても「次、頑張ろうか」と言われるだけ。正社員はチーフになるのが遅れるとか、それなりのペナルティはあるけど、それほどしんどいことでもない。
脅迫めいた買わせ方もしないし、「気に入ったのがあれば買ってくださいね」「無ければまた来てくださいね」と言った程度。展示会で何も買わずにお土産だけもらって帰るお客さんがほとんど。
着物なんて、ガンガン売れる物ではないし、特にうちのお店は人通りも無い田舎で、セレブ客も少ない。
そんな中で、潰れずによくやってると思うよ、うちの店。

田舎の農家の庶民が多いこの地域で、着物を売れっちゅうのが無理な話じゃ!
そのくせ、変なイメージのお陰で、アンケート取りのため通りに立っているだけで、私は避けられる。近づいて「こんにちは~」と言っただけで、「買わん買わん!」と逃げられる。
なんなのよ!私が何かしました?

アンケートとは、簡単な着物に関する情報を書いてもらうのだけど、実はアンケートの内容などどうでも良くて、本当に欲しいのお客さんのアドレス。おしゃべりでそれとなく聞き出した、成人式前や未婚の娘がいるか、着物に興味があるかなどの、顧客に成り得る情報。
アンケートに答えてもらったら抽選で当たりますよ~と言っている浴衣や着物は、実は、ほぼ全員に当たる。この人に当てるかどうかはアンケートを取った本人、つまり私が決めるから。
よほどの理由がない限り全員が当選者になる。
そうやってお客さんを呼び込むのだ。
噂では、当選詐欺だとか、着物はB反の難アリ商品だとか言っているネットサイトもあったけど、うちはちゃんとした商品を用意しているから、詐欺ではない。粗悪品を高く買わせたら悪徳商法になってしまう。
でも、世間で着物屋は「タダですよ~」などと言って客をおびき寄せ、他の商品を一緒にあれこれ見せて、店に入れたら買うまで帰さない、と、勝手に思い込まれているので、うちの店ではそんなことやってないのに、着物屋はどこも同じだという思い込みが強く、お客さんは心を開いてくれない。
着物を買いたくないなら、それでいいじゃんか。
特に私はまだ、入社して一ヶ月半。気心しれたお客さんなんていないから、お客さんに警戒されてやりにくい。

お客さんのほうばかりが警戒しているわけじゃない。
店側も注意してお客さんを選ばないといけない。
アンケート取りで、初対面の着物販売員に、一瞬で心を開く人なんていない。それで普通。
なのに、何でもかんでもホイホイ自分の話をしてくれて、住所電話番号も簡単に書いてくれる人。こんな人は要注意。でたらめの住所だったりする。
それだけならまだ良いほうで、通りすがりに100万の買い物をして、採寸までして帰っていったのに、ローン会社に審査してもらうとブラックだったりする。
着物屋は誰でも買わせようとはしない。こっちもお客さんをみて判断する。中には月収12万しかないのに、ローンを同時にいくつも組んで、まだ次に買おうとする人もいる。中毒だね。こういう人はこっちが心配になる。もう展示会の案内状は送らない。
また、お客さんも、常連になると図々しくなるので、買わずにお土産だけもらって帰る、これを何度も繰り返して平気になっている。
大きなイベント会場を借りての展示会は、何十万も経費がかかる。場所代やお土産代も相当な金額。でも、お客さんのうち何人かは買ってくれる人がいるだろうと期待するからこっちも高価なお土産や昼食や車の送迎までしているのに、一人も買わなかったら大赤字だ。
先日は、一泊旅行の展示会企画で、従業員がツアコンのようにガイドをして夜の宴会で余興をしてお客さんに喜んでもらうために必死になっているのに、展示会会場で「あなたたちここまで来て買わせる気?何も買わないわよ!」と言って怒った客がいたらしい。なぜだか激怒したお客に謝らないといけなくなったらしい。ツアーのお客さん同士で同盟組んで、買わされようとしても絶対買わないでおきましょうと相談していたようだ。
飛行機代ホテル代食事代、これらを着物屋が安く手配して、こちらも負担しているのに、何も買う気がないのなら、最初から来るなよ。なぜこの旅行企画はあると思うのだろう。旅行に行きたいなら自分たちで行けば良いじゃん。着物屋が、本当にお客さんと遊ぶために旅行を計画してあげてるとでも思ったのだろうか。
着物屋のお客さんはオバちゃんが多いので、手ごわい。
むしろ従業員より警戒しないといけない。

着物屋さんの中は仮面舞踏会のようだ。
店員は優しい笑顔の仮面をつけていても内心は「こいつは良いカモだ。買わせてやろう」と企んでいる。お客は着飾って金持ちぶっているけど、粗品だけもらってさっさと帰る事しか考えていない。お互いの正体を隠して、華やかな世界を作っている。


もうすぐ2ヶ月。よくもった方だわ。
本当は、まだずっと辞めようか悩んでいる。
この前、会社の中で辛くて泣いてしまった。人前で号泣したのは、何年ぶりだろう。大人になってからはしないよね。特に職場で。
私、もう、限界きてるわ。
何が辛くて泣いたのか、心が落ち着いたら書きます。
今日は休みなので、ハローワークに行ってきました。この話も、また後日。

最近、仕事の話ばっかりだなぁ。