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しまねっこのポロリ

kage

2012/11/30 (Fri)

ガチガセのゆるキャラ相撲で、しまねっこの頭が取れて内臓の人が見えてた!
みんな必死で隠してた! めっちゃ笑った!

しまねっこに、相撲させたらかわいそうだよ。
しまねっこちゃんは島根県民に愛される可愛いキャラなんだから。


しまねっこの公式ホームページ
http://www.kankou-shimane.com/ja/shimanekko

それにしても、バリィさんて、ひよこなの?何の鳥?って思ったのでツイッターで調べて見たら、『焼き鳥のまち、今治生まれのトリ』と書いてあった。
…鶏だったんだ。

魔人探偵脳噛ネウロ22~23巻 感想

kage

2012/11/21 (Wed)

22~23巻のあらすじが長くなったので、感想は分けて書きました。
いや~、あらすじでまとめたら、あっさりしてしまいましたが、私の文章力でこの作品の深みが伝わったでしょうか。不安だわ。

最終決戦、死を覚悟した殺し合いの最中で、ネウロは回想します。
「人間は折れた心を繋ぎ合わせ、必ずまた再生する」ネウロが弥子に言った言葉です。
ネウロは人間の命を奪ったりはしない。なぜなら、人間はくじけても立ち上がり、いつか謎を作るかもしれない。ネウロはそれを待っている。人間の可能性に期待しているのです。だからこそ、人間の数を減らす「病気」であるシックスは殺さなければならないのだと。
以前シックスは「人間の脳は一度折れたら、折れ目はどう伸ばしても消えない」と言っています。ネウロと対極の価値観。考え方の差がはっきりしています。

人間を殺したことがないと言うネウロに驚く弥子ですが、実は私も「そうだっけ?」と思ってしまった一人です。HAL編で倒した人たちは、死んでいなかったのですね。そういえば五本指もネウロが殺したのでなく、3人は自殺、あとは葛西が殺し、その葛西は生きている。人を殺さない主義のネウロが殺すべき対象はシックスのみということです。それほどの絶対悪。敵キャラがかっこよく描かれている漫画もあるけど、シックスは極悪人すぎて、ちっとも魅力を感じない。「吐き気を催す悪意」と表現してあったが、まさにそんな感じ。

そして、五本指はそれぞれに属性がありました。葛西は「火」、DRは「水」、テラは「土」、ヴァイジャアは「植物」、ジェニュインは「空気」、ボスのシックスは「金属」。担当が分けられているなんて戦隊ヒーローみたいです。そこは認めるとして、「空気」って。それでネウロに勝てると思ったのかい。案の定、ジェニュインはあっけなく敗北しましたけどね。

それにしても、ネウロのハッタリには仰天でした。弥子が魔力を放出する体質だなんて。最終回を目前にして、まさかの真実が?…と思えば真っ赤なウソ。シックスまでも騙す演技力ですね。やられた。
また、ネウロが自らの食糧源の確保のために、命を懸けて人間を守る。矛盾とも言える行為を、なんの迷いもなくしてしまう。頭脳で生きてきたネウロが、その矛盾の理由がわからないわけがない。弥子の影響、それ以外の何物でもない。気づいていて分からないフリをしてはぐらかす。素直じゃない男ですね、ネウロって。
「靴を舐めろ、その全身で」ネウロがシックスに最後に言い放った言葉。根っからのドSだわー。ネウロの靴底にはシックスの血が付いています。靴を舐めるという恥辱を受けさせるとは精神的にかなりのダメージでしょう。究極のドS対決はネウロの勝ちでした。

それから、Ⅹの最後の変身が笹塚さんだなんて。泣かせます。笹塚さんの死は本当に無念でした。読者も心残りです。そこで、弥子に最後にちゃんとお別れをさせてあげて、笹塚の心を読んでありがとうを伝える、そんな心憎いイタズラをして力尽きるⅩの姿こそ、本当のⅩの正体と言うわけですね。生物兵器なんかじゃなくⅩとして生きた歳月。それこそが本当の自分。弥子が13巻で言った「Ⅹはすでに正体を持った人間」はここに繋がるのですね。

これらのすべてが作者の筋書き通りだとしたら、完成されたプランに感心します。
この漫画のすばらしいところは、一貫してブレがないこと。
連載前からすでに最終回までの細かな設定を考えてあったという構成力は、多くのファンから称賛されていますが、矛盾点が見つからないというのは、新人作家の描いた作品にしては珍しいのではないかと。(作画ミスは許してあげましょう)
たとえば、連載が長すぎて初期の設定を作者が忘れてしまっている、とか、結末を決めずにスタートしたので途中でつじつまが合わなくなってしまい、帳尻あわせのために、食い違う部分はなかったことにしてしまおうとする、とか。読者ががっかりする流れになってしまう漫画はたくさんあります。だけどネウロの場合は構成が細かく行き届いている。作者が言った「責任ある終わり方」の言葉の意味も筋が通っています。さすがです。
まぁ矛盾があるとしたら、作中で季節が流れているのに、弥子がずっと16歳のままというところでしょうか。そこは漫画にありがちな「サザエさん方式」ということで、目をつぶりましょう。

もし、実写化されるとしたら、ネウロ役は松田翔太くんでお願いします。切れ長でセクシーな目、上品な話し方、長い指。ぴったりだと思います。あと笛吹さんは、八嶋智人さんなんてどう?

ネウロの代わりに謎を解いたことにさせれていた弥子の決まり文句は「犯人はお前だ」。でも最後はネウロ自身で言いました。
neuro

その後のキメ顔は、これ。
neuro2
ほら、松田くんぽくない?

と言うわけで……。

こんな素敵な漫画に『出会えてよかった!』

魔人探偵脳噛ネウロ 22~23巻 あらすじ

kage

2012/11/15 (Thu)

 警察の銃撃から逃走したシックスは都心から離れた洋館に身を隠す。そこは本城が最後にシックスを裏切り、弥子に情報を漏らしたアジト。仲直りした弥子とネウロは吾代の車で潜伏場所へと向かった。
 その頃シックスは活動しにくくなった日本から出国準備中。だがそこへ到着したネウロが踏み込む。シックスとネウロは正面対峙。今にも激戦が始まろうとしていた。
 その瞬間、弥子に化けたXIが奇襲攻撃。ネウロと弥子は、その完璧な変身能力と攻撃力に驚愕する。
 やがて二人は廃墟の遊園地に誘いこまれる。衰弱した上に弥子を庇いながら戦うネウロは、シックスとXIの凄まじい攻撃に防御するだけで精一杯。さらにXIは弥子の記憶を読んで、過去に恐怖を感じた犯罪者たちに化けて攻撃してきた。シックスも自らの体を金属化させて圧倒的な力を見せ付ける。
 弥子が死を覚悟した直後、ネウロが魔界能力で弥子を遠くへ放り投げ逃がした。シックスは訊く「あの足手まといをかばうために無駄に魔力を消耗する。そこまでして、なぜあの娘を助ける」と。するとネウロは「弥子は魔力を放出する体質なのだ」と答えた。つまり非常用に持ち運べるバッテリー。シックスは何かを目論む表情を見せた。
 その時、吾代の車が飛び込んできた。荷台には気を失った弥子がいる。ネウロは車に掴まり、ひとまず退却。……かと思わせて、これもネウロの作戦。シックスから離れた隙に策を仕込むのだという。
 ネウロの策とはXIに弥子を狙わせること。先ほどの「弥子はエネルギー源」と言ったのは全くのウソ。そう言えば敵は分断し、XIは弥子を標的にする。つまりは弥子がXIを倒すのだ。
 XIが誰にでも変身できるのならXにもなれるはず。中身までXになることでX自身の記憶を取り戻せばいい。「我が輩は貴様にならそれができると信じている」。ネウロは弥子を信頼しすべてを任せた。弥子はそれに応える。
 弥子を残しシックスの元へ跳んで戻るネウロ。ネウロ対シックス。弥子対XIの戦いが始まる。

 ひとりになった弥子の元へ、ネウロに化けたXIが現れ近づく。だが弥子は躊躇なく確信を持って見破った。「あのネウロが私を信じていると言った。それがどれほどのことか、あなたは分かっていない。信じたネウロが戻ってくるはずがない」と。
 完璧な変身だとうぬぼれていたXIは冷静さを失い逆上する。そんなXIの内側を弥子は見抜いていた。
 さっき過去の犯罪者に化けたとき、化けるのを避けていた犯罪者がいた。それはX。弥子は自分の頭を差し出し、XIに記憶を読ませた。
 弥子の脳内にあるXの記憶。Xのパートナー、アイの記憶。シックスに昔の記憶を消されていたXIは、弥子によりXだった頃の記憶を取り戻した。

 一方、ネウロはシックスとの死闘で魔力も体力も使い果たし限界に来ていた。
 そこに戻ってきたのは、弥子の死体を腕にぶら下げたXI。ネウロの目の前で弥子を解体し、屈辱を味わわせてやろうとするシックスが見たものは、気を失って倒れているだけの弥子。弥子の死体はトリックだった。シックスが一瞬の隙を見せたその時、XIはXの姿に戻り、シックスの心臓をえぐり取った。
 Xは言う「俺は人間だ。新しい血族なんて、あんた一人でやってろよ」そのとたん、シックスはXの胸に仕込んでおいた爆弾を爆発させ、Xは重症を負った。心臓を奪われたシックスは金属細胞の制御を失い、ダメージを受け不利な状態に。
 だがその直後、シックスは飛んできたステルス爆撃機に掴まり逃亡した。
 ネウロは諦めない。弥子に「我が輩が貴様ら人間の病気(シック)を治してやる」と言い残し、魔界電池すべてを使い切り、逃げるシックスを追いかけた。
 地上に残された弥子は、重症のXを気遣う。瀕死のXは、最後にある人物に化けて弥子を泣かせた。その人物とは笹塚。Xが化けた笹塚は弥子に「ありがとう」の言葉を遺し、Xの姿に戻った直後、静かに息を引き取った。XはXIだった頃、笹塚の記憶を読み取っている。笹塚の「ありがとう」は本物の笹塚の、そしてXからの遺言でもある、と言う吾代の言葉を噛み締める。「出会えて本当によかった。」弥子は出会いに感謝し、前進しようと誓った。そして、人間には届かない上空へと決戦の舞台を変えたネウロに、未来を託すのであった。

 その頃、高速で飛行するステルス機の上で対峙するシックスとネウロ。ネウロは言い放つ「ただ一人の新種として死ぬがいい」
 新しい血族など、最初からいない。新種と言えるのはシックスただ一人。新しい血族と思われた連中は、ただのシックスの信奉者。歪んだ大義名分で集まった者たち。特別な能力のある人間を洗脳し、強化細胞を移植した、悪意を満足させるためのシックスの手足に過ぎなかったのだ。
 すでに、体力が消耗したネウロは、シックスの攻撃をかわすのもやっとだ。
 だが、ネウロはこの瞬間を待っていた。死を覚悟した魔人の一撃。最後の魔界能力を出す。ネウロの絶対無敵の一撃で、シックスは胸から下が切り取られ、頭だけが残った。
 脳さえあれば生きていけるというシックスに、髪が白くなり干からびるほどに魔力を使い果たしたネウロに直接攻撃する余力はない。
 そこでネウロが考えた屈辱的な殺し方。「靴を舐めろ、その全身で」シックスを空中に放し、爆撃機に腰掛けるネウロの足に衝突させると、シックスは四方に散らばり死亡した。しかし、ネウロもまた、爆撃機ごと太平洋に向かって急降下している。
墜落の直前、ネウロは考える。そこまでして人間を守る理由は、食糧源だから。本当にそれだけの理由だろうか……。答えを出さないまま、遂には墜落してしまった。

 気がつくと、救護ヘリの中。ヘリを要請したのは篚口。弥子に頼まれ救助に向かったのだと言う。ネウロを救った最新の救助システムを作ったのは、HALの生みの親、春川教授だった。人間を助けようとした魔人は、これまで軽くあしらってきた人間に命を救われたのだ。不思議な因縁を感じているのは篚口だけではなく、ネウロも同じ。

 一週間後、ネウロは昏睡状態が続いたまま、事務所で眠っている。弥子が笹塚の墓参りに行き戻ってくると、事務所内に謎の人物が立っている。その人物とはゼラ。魔界を逃れ人間界で暮らす下級魔人だという。意識を取り戻したネウロにゼラは言う。「地上でここまで弱ったら回復の見込みはない。そのまま干からびて死んでしまう」と。
 ゼラの口は魔界へと通じている。ネウロが回復するにはゼラの口を通って魔界へ帰るしかない。しかしネウロは迷っている。時間軸の違う魔界から再び地上に戻ってこようとしても、同じ時空へ戻って来られるとは限らないのだ。
 迷うネウロに弥子は励ましの言葉をかけた。
「人間の世界はいつだって進化し続け未来を作る。ネウロがすぐに私を見つけられるように成長し輝いて待っている。だから心配しないで帰って来い」と。その言葉に勇気付けられたネウロは弥子をハグして言った。「留守は任せたぞ。相棒」
 翌朝、弥子が目覚めると、ネウロはもういない――。

 三年後。探偵として世界を飛び回っている弥子は、メキシコに来ていた。大使館を占拠したテロリストを説得し、友好的に投降させていた。
 弥子は今でも信じて待っている。謎で満ちたこの世界に、あいつは必ず戻ってくると。
 帰国の飛行機の中、うとうと居眠りの弥子。ふと気づけば窓の外に人の気配が。飛行中のジェット機に垂直に立つ男がいる。そんなことが出来るのはあいつしかいない。
 
  ――「脳髄の空腹がこの世界を求める。この謎は我が輩の舌の上だ。」
                        
                                  ―完―


暗殺教室 1巻 感想

kage

2012/11/11 (Sun)

ネウロの作者、松井先生の新連載。発売日を待ってさっそく買っちゃいました。

『号令と共に教室を満たす銃声!椚ヶ丘中学校3年E組は生徒全員が先生の命を狙う暗殺教室。教師と生徒、標的と暗殺者の異常な日常が始まる―― 』

裏表紙にこう書かれていると、知らない人はサスペンスアクションかな、と思ってしまいそう。

 何なんだろう、この世界。松井先生の作り出す世界はぶっ飛びすぎていて意表をつかれる。
 暗殺の標的、殺せんせーは可愛らしくて憎めないタコのような風貌。教師としてはとても優秀。マッハ20で移動してぷにゅぷにゅの触手は自在に変形する。普通じゃ死なないし殺せない。
 生徒たちから愛されているように見えるけど、それにしては生徒たちはとても活き活きと暗殺しようとしている。本気で殺す気があるのか疑問。暗殺はコミュニケーションとでも言いだけな印象。暗殺という言葉が何度も出てくるのに、読後に爽やかさが残る。
 1巻で伏線があちこちに張り巡らされている点からも、この漫画にはただのギャグ漫画と思わせておいて、実は奥深い裏テーマがあったりするんだろうか、と勘ぐってしまう。基本的に『成長』とか? 誰かに影響され人は進化していく的な感じ。学校の、いや教師の本来の姿なのかな。理想の教師とは、こうあるべきじゃないかと思ってしまう。落ちこぼれたちが集まるE組が、活き活きとしているのはなぜか。そこが一番の伝えたいテーマなのかも。
 漫画の中にある「健康的でさわやかな殺意」「暗殺に行った殺し屋はターゲットにピカピカにされてしまう、それが僕らの暗殺教室」の台詞からも予想されます。

 金曜日のジャンパンに松井先生が出てましたね。ネウロ23巻で先生本人の写真が載っていて、イケメンだともっぱらの噂でしたが、あれから数年たって少し老けた(すいません)感じはありますが、やっぱりイケメンでした。

 タイトルと先生を殺すという内容から、アニメ化は難しいんでしょうか。殺センセーの動きを見てみたい気もしますが。
 コミックスには珍しいすっきりした表紙のデザイン。2巻は「緑のしましま」だと予想。


暗殺教室 1 (ジャンプコミックス) (コミックス) / 松井優征/著

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魔人探偵脳噛ネウロ20~21巻 あらすじ&感想

kage

2012/11/02 (Fri)

 ネウロがジェニュインを屈服させた理由は、『新しい血族』の情報を白状させるため。ジェニュインの口からシックスの正体が明かされる。
 シックスは製薬会社を買収し、各国から拉致した人間で人体実験を行っていた。その目的はバイオ兵器の開発。シックスの元へあらゆる兵器の技術が集まっていると言う。そしてさらにネウロがシックスの潜伏場所を吐かせようとした時、ジェニュインは自らの口を封じるため自爆した。
 その頃シックスは「Ⅹ」を強化ガラスの中で初期化させ、生物兵器としての進化を完成させていた。「Ⅹ」の新しい名は「ⅩⅠ(イレブン)」。17歳の少女。それが本来のⅩの姿だ。

 ひとヤマ超えても心休まる暇もないとぼやく弥子に、思いがけず笹塚から釣りの誘い。ネウロと弥子、笹塚たち警察グループ、助っ人の本城が岩場に集まり釣り大会がスタート。
 この機会に弥子は、前から気になっていた娘・刹那の死について本城に質問する。すると本城は「犯人を殺したいほど憎んでいるが、殺す機がめぐってこない」と打ち明ける。弥子はその言葉の意味を追求せず胸にしまった。
 一方、笹塚とネウロも密談中。盗聴されない岩場にやってきたのは極秘の話をするため。
 釣りイベントは混乱のあげくお開きになるが、この日以来、笹塚は行方不明となった。

 心配した弥子が警視庁へと足を運ぶと、資料室に出しっぱなしにしてあった笹塚の家族殺人事件のファイルを目にする。
 10年前、笹塚の両親と妹が自宅で何者かに殺害され、死体が切り刻まれて木の箱に入れられる事件が起きた。怪盗「Ⅹ」第一号事件とされるものだ。笹塚が行方知れずになったのは、この事件を追ってのことだろうと皆は推測する。
 事務所に戻った弥子は、ネウロに笹塚の不明な行動について問いかける。すると、ネウロは連鎖的に推理を紡いでいく。
 笹塚家族の事件は他の「Ⅹ」の事件と違う点がある。それは「木の箱」だということ。「Ⅹ」は死体を観察するために透明な箱に入れる。「Ⅹ」には木の箱に入れる動機がないのだ。シックスはこれまでの犯行声明で、自分の力を誇示するために、自分の名前「6」を示してきた。箱は6面体。つまり、笹塚の家族を殺した真犯人はシックスである可能性がある。ではなぜ、シックスに笹塚の家族を殺す必要があるのか。当時ジャーナリストをしていた笹塚の父親は、拉致事件を追ううちに人体実験の秘密を突き止めてしまう。そのためシックスに消されてしまった。これが真相。
 ネウロの推理で、笹塚の事件、「Ⅹ」、血族、それらが一本の糸でつながった。しかもこの推理を、釣りのときに笹塚に話したとネウロは言う。それならシックスへ復讐しに行くのではと不安になる弥子だが、冷静沈着な笹塚なら心配ないと油断してしまう。ところが、もはや笹塚は行動を起こしていたのだった。

 時を同じくして、葛西はビルに放火し「六」の炎文字を描いていた。ネウロも放火現場へと足を運ぶ。その頃弥子は吾代の病室へ行き、事件の真相について報告していた。それを聞いた吾代は、笹塚の危険な性格ならば必ず復讐に向かうはずだと、弥子と共に急いで現場へと向かう。
 すでに笹塚はシックスを待ち伏せし、長年かけた暗殺計画を実行しようとしていた。暴走した笹塚はシックスと対峙するが、後輩刑事に化けた「ⅩⅠ」によって刺され致命傷を負う。しかも、この報復攻撃もシックスが仕向けたものだと聞かされる。人の記憶が読める「ⅩⅠ」に脳を観察されたのち、駆けつけた弥子に笑顔を見せた直後、笹塚はシックスに射殺された。
 
 葬式の後、弥子は本城に会いにいく。確信の持てない面持ちで、本城のこれまでの不可解な言動について問うと、本城は思いもかけない真実を自白する。 
 本城はシックスの熱心な信奉者だった。笹塚を罠にかけて復讐に走らせたこと、弥子たちを森に誘い込んだこと、すべてシックスの指示だった。さらなる衝撃は、脳が壊れると承知の上で刹那を実験体としてシックスに差し出していたのだ。本性を現した本城は橋の欄干の上で発狂し叫ぶ。が、直後、自ら毒を注射し川に落ちて死亡した。髪の毛を掻き乱し絶叫する弥子。
 同時刻、放火しようとした葛西は、笛吹たち警察に追い詰められていた。だが、炎が回り爆発したビルの倒壊に巻き込まれる。

 ほどなく弥子は事務所に来ていた。目の前で続けざまに大切な人が死に、失意の底で押しつぶされそうになっていた弥子は、「探偵のまね事なんかやっていなければ、こんな悲しい思いをすることもなかった」「最初から出会わなければよかった、みんなにも、あんたにも」と、ネウロに対して投げやりに吐き捨てた。その言葉はネウロを失望させてしまう。軽蔑をこめた丁寧なお辞儀でネウロは弥子を追い出した。
 落ち込んだ弥子の元へ刑務所を脱獄したアヤが会いに来る。弥子は逃げ出してしまったこと、ネウロを怒らせてしまったことなどを打ち明ける。それに対してアヤは「出会いは必ず何かを残す」とアドバイス。笹塚が笑顔を残したように。「きっと本城も何かを残したはず」と言うアヤの言葉を聞いた弥子には思い当たる節がある。
 本城の残したもの、それは、弥子への謝罪の手紙とシックスのアジトを示した地図だった。
 
 本城の気持ちに応えるため、そして心配してくれた仲間への感謝を胸に、どんなに怖ろしい虐待が待っていようと、ネウロの元へ帰ろうと決意し事務所へと向かった。厳しい表情で応じるネウロに戻りたいと懇願すると、ネウロは軽いビンタ一発で弥子を許した。二人は笑顔で和解。
 その頃、ひと仕事終えたシックスは逃走準備をしていた。だが、もはや緊急特別手配者となった今、シックスの乗る車は警察に見つかり取り囲まれる。





 笹塚が後輩刑事に刺されたときに差し込まれた1巻の一コマ。「おまえ後々犯人とかならねーよな」まさか、ここで持ってくるとは。最初からこの場面を想定して用意してあったのなら、ものすごい長い伏線です。違うとしても、再利用の巧妙さ。
 それと笹塚が死の間際に微笑を見せる演出も泣かせます。この一瞬のために、作者が1巻からそれまで一度も笑った顔を書いていなかったというのが思惑だとしたら、これもすごい伏線。
 それにしても、ネウロは肝心なときに弥子に魔界虫を付け忘れるんですね。そもそも弥子を監視してピンチを救うために虫が付いているんじゃなかったのか。まぁ死んだのは笹塚のほう。弥子が危機になっていないから、虫はネウロに報告しなかったのでしょうか。
 
 弥子の「あんたにはわからない」。これはHAL編でも言いました。でも今回は違う。ネウロは人間を理解しようと試みるのです。
 アヤは歌声で人の脳を揺らし癒す能力がある。ネウロはアヤの歌を聴けば弥子の心を理解できるのではと考えて刑務所に行きます。結局魔人の脳には効果がなく諦めて帰るのですが、これは変化のしるし。
 笹塚の葬式でもわずかながら人間の死に喪失感を覚えてます。人間を虫けら扱いしていたネウロに仲間意識が芽生えてきた証拠です。
 また、探偵の役をやらされていただけの弥子が、ネウロも気づけなかった本城の素顔を見抜いたのは、優れた洞察力から。吾代がネウロに「弥子抜きで行動するのは無理」と言うように、ネウロには弥子が必要不可欠。なのにやっぱり奴隷扱い。どこまでもドSな男です。
 
 でも残念なのは、軽いビンタをされたときの弥子の顔。いつものように目が飛び出てぐへって言いましたから。やっぱりこれギャグ漫画だったかと思いましたよ。それまでのシリアスムードが台無しです。蚊をはたく程度の力のつもりがああなったのでしょうか。
 そして、本城の正体にヒントが置いてあったにも関わらず気づかなかった私はアホです。刹那との回想でも、シックスの髪の毛らしきものが見切れてるとは思いつつも、この展開は想像できませんでした。シックスが刹那を病気にし、本城はそれを恨みシックスに復讐しようとしている。そう予想していましたが違いました。本城の言う殺したいほど憎む相手とは、自分のことだったのです。
 笹塚の事件、Ⅹ、HAL、血族、すべてが繋がった糸はシックスの元へと向かっていたとは。
 
 21巻での伏線のヒントは葛西の「ただの人間」です。終盤にきて伏線の回収が一気にきましたね。1~2巻のころは、ここまで大仕掛けな世界観の漫画だとは想像もできませんでした。
さあ、いよいよクライマックスへ。