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犬夜叉 完結編 第17話 感想

kage

2010/01/29 (Fri)

楓の村に帰り体を休める犬夜叉一行。桔梗の死とかごめの霊力封印を報告する犬夜叉に楓は、「封印しているのは桔梗ではなく、かごめの霊力を恐れる四魂の玉のせいではないか」と投げ掛ける。
一方、洞窟の中で奈落は、黒く汚れた四魂の玉と向き合っている。すると、四魂の玉の中から現れ出た何者かが、奈落の体内に入り込み、奈落の妖怪の体を借り(憑依し)、奈落の体を突き破ると、洞窟の外に飛び出した。

旅を続ける殺生丸一行の前に、先ほどの敵が現れる。敵はまっすぐ琥珀を狙う。こいつの狙いも琥珀の四魂のかけら。
武器を失い自分の爪だけで闘う殺生丸は、敵の体に毒の爪を突き刺す。しかし、殺生丸の腕は敵の体を貫いているのではなく、飲み込まれている。とっさに逃げる殺生丸の腕は、毒でただれている。
殺生丸に加勢しようと飛び出した琥珀の首の四魂のかけらに、敵の触手が触れると、一瞬で汚されてしまった。かけらで命を繋いでいる琥珀は、意識を失う。
触手に捕らえられた琥珀を救おうと、殺生丸が手を伸ばすと、敵の触手で腕が貫かれてしまった。
元々左手は失っている。武器も無い。残された右腕まで失ってしまえば、闘うすべは無い。
そこへ現れ助太刀する犬夜叉。誰もが奈落の分身だと思っているその敵が、ひと睨みすると、かごめは意識を失い倒れてしまった。
「自分に技を譲ったせいで殺生丸が大けがをしている。そうでなければ、ここまでやられるわけがない」殺生丸を気遣う犬夜叉に、強気な態度を見せる殺生丸は、気合で傷をふさぐ。巨大な化け犬に変化した殺生丸は、敵の頭を噛み千切った。

首が取れても生きているその敵の名は『曲霊(まがつひ)』
曲霊とは、四魂の玉の悪なる部分。それが妖怪となり実体化したものだった。
曲霊の触手が、化け犬の殺生丸に巻きつく。人の姿になりすり抜けた殺生丸は、我が誇りに懸けて、曲霊を自分の手で倒そうと躍起になる。
鼻が利く殺生丸は曲霊本体の居場所を嗅ぎ分け、天生牙を抜く。
この世に生きる者は斬れない天生牙で斬れるもの。それは、この世の者ではない、霊魂の集まりである曲霊本体。
天生牙で斬られた曲霊本体は、奈落の妖怪の肉片で自分を守る。そして、触手で殺生丸の体を貫き、巻き付かせる。殺生丸を助けようとする犬夜叉も、触手に捕らえられ後が無い。

その時、曲霊の触手の塊の中から、光に包まれた殺生丸が現れる。
光の中に立つ殺生丸は、犬夜叉に斬り落とされたはずの左腕が復活し、しっかりと刀を握りしめている。
その刀こそ、父上の形見ではない、殺生丸自身の刀『爆砕牙』
爆砕牙で斬られた曲霊は体が砕け、斬られてない部分にも効果が移り切り刻まれていく。
たまらず曲霊は逃げ去った。
爆砕牙誕生の気配を察して現れた刀々斎は、こう告げる。
「殺生丸は元々自分の刀を持っていた。それを手にするには、真の大妖怪として独り立ちする必要があった。
かつて、鉄砕牙を奪おうとして左手を失った。だが今、新たに真の自分の刀と共に、新しい腕を得た。それこそが真の大妖怪として父上を超え、鉄砕牙から開放された証」だと。

  ◇

形見の鉄砕牙に執着しているようでは、独り立ちできない。自分の刀は自分自身の中にある。それを手に入れるために父上が与えた試練。殺様はやっと父上の本当の真意に辿り着きました。
父上はこの時を待っていた。鉄砕牙への未練を捨て、癒しの刀天生牙の使い手に相応しい慈悲の心を知ること。殺生丸が強さだけでなく、心も一人前なる日を。
偉大な父上の深い愛情です。
確かに、殺様は今までではあり得ないほど、優しくなりました。琥珀のかけらを狙う鬼どもが現れた時も、琥珀を気遣って鬼が何かしゃべる前に切り捨ててしまったし、曲霊に捕らえられた琥珀を、ケガをした右手で救おうとしたり、犬夜叉の仲間の人間たちを巻き添えにしないように一箇所に集めたり。
以前は人間を虫けらのように殺していた殺様が、人間を守りながら闘うなんて。
「ついて来い」「あとは自分たちで身を守れ」
弥勒たち人間グループにかける言葉は、ぶっきらぼうだけど、優しさがあります。
それなのに……。
化け犬の殺様が曲霊の触手でがんじがらめにされた時、
「犬だし。賢そうじゃないし」
失礼だぞ! 邪見!
確かに、苦しそうにもがく犬が、殺様と同一人物とは思えません。殺様はどんな時でも冷静のはず。
化け犬になると、脳みそは犬レベルになるってこと?
うわ~! 考えたくない!
もう化け犬になるのは本人も懲りたでしょう。怒りが爆発すると、本性を現してしまうけど、犬になると刀が持てないし、捕まり易いし。却って不便だよ。

左腕も元通りになり、最強の刀も手に入れた殺様の反撃開始! …と思ったら、来週かごめはお受験のため、現代へ里帰り。
かごめ、いつ受験勉強してたのさ。大丈夫?

犬夜叉 完結編 16話 感想

kage

2010/01/20 (Wed)


 桔梗に匹敵するという強い霊力を持つ巫女、瞳子。それに目を付けた奈落は瞳子を殺した。
 その後、奈落の蜘蛛の糸が空から垂れているのをかごめが見つけ、その村へ行くと、村人が異変を伝える。殺されたはずの瞳子が、生き返ったと言うのだ。
 死人の瞳子は奈落によって操られ、かごめの霊力を奪い殺せと命じられていた。
 瞳子を救うために犬夜叉たちは、瞳子の潜むお社へ行くと、結界に拒まれ、鉄砕牙でも破ることが出来ない。巫女でなければ破れないというその結界に、かごめが矢を放つと、結界の中に引き込まれてしまう。

 瞳子は目の前に連れて来たかごめを見て、こんな弱い霊力を奪って何になるのかと不思議がる。かごめには生まれつき備わった力があるはず。しかし、梓山の霊廟でもらった弓をかごめは使いこなせていないと、かごめも知らない秘密を見抜いた。
 心の底まで操られていない瞳子は、かごめを逃がそうとする。すると奈落は瞳子の胸の中に隠れ、かごめに瞳子を射ろと言う。奈落はかごめの矢で瞳子を射させ、かごめの心を汚そうとしていた。
 かごめの心が汚れると瞳子を救うことが出来ない。しかし、瞳子の中の奈落を射なければ倒せない。

 瞳子は恐ろしい形相になりかごめを襲う。
「あなたはなぜ、かごめなのか。それが分からぬ限り、地獄の炎で焼かれるしかない」
 瞳子は何かを伝えようとしている。
 その時かごめは、瞳子の手から深い悲しみが伝わるのに気付いた。そして、瞳子の言葉の意味を考える。

 かごめの体には生まれつき四魂の玉が隠されていた。かごめの母は、かごめが生まれたときに六芒星(=籠目紋)の光が見えたと言う。それと同じ光が瞳子の胸にも見えた。瞳子はここを狙って射ろと伝えている。
 かごめは幼い頃、『かごめかごめ』をすると必ず、後ろの正面を当てることができた。それもかごめの霊力。隠された物の本当を見つけることが出来る。
 それを思い出したかごめは、自分の力を信じて矢を放つと、瞳子の体を通り抜け、後ろにいる奈落に命中した。
 瞳子の結界は解けた。

 瞳子は「かごめは本来の霊力で弓を使うことができた。でも、矢を放った一瞬しか、かごめの力は発せられなかった。何かがかごめの本当の霊力を封じている」
と、かごめに伝え成仏した。
 かごめは瞳子の言葉を気にしていた。梓山の弓を正しく使えるほどの強い霊力を封じているのは誰なのかを……。

  ◇  
 
 瞳子の幼少の頃から奈落が目を付けていたこととか、かごめの名前の由来については、原作にはありません。
 でも、アニメだけのエピソードとも思えません。
 なぜなら、お母さんがかごめの胸に見た光という六芒星の図形。日本では籠目紋の図形です。
 それに対して五芒星の図形は桔梗紋。魔除の意味があるという、この二つの図形。
 かごめは桔梗の恋のライバルでもあり生まれ変わりでもある。高橋先生は二人のネーミングにこんな関連を隠していたのですね。

 かごめは本来あるべき霊力を封印したのは桔梗だと、勝手に決め付けていますが、封印しなければならない理由は、その力を恐れているから。まさか桔梗の嫉妬だと思ったわけではあるまいな。
 かごめの霊力を封印できるほどの恐ろしい力を持つ敵が、奈落の他にいるということですね。

 今回は顔だけで登場の奈落。体は先週珊瑚にバラバラにされ、まだ戻ってないらしい。
 奈落は桔梗の次は瞳子、その次はかごめと、しつこく付き纏いますな~。よほどの巫女好きなんですね。

芸能人を見た日

kage

2010/01/15 (Fri)

今日私がパート勤めをしている会社に、どうゆう訳か雑誌の取材の人と三原じゅん子が来た。
あの、三原じゅん子が。そう、あの。

私たち従業員はいつもとおり仕事をしている様子を、写真で撮られた。
私は隠れていたので、たぶん写ってない。
取材の人たちが「後で雑誌を送ります」と言っていたけど、なんていう雑誌なんだろう。
なんで、三原じゅん子がいたんだろう。
それより、なんで、うちの会社なんだろう。

三原じゅん子が私に話しかけてくれた。
女優さんー!って感じで、バリバリきれいだったけど、気さくな人だった。

三原じゅん子のブログに何か書き込みしようと思ったら、私より先に、誰か書き込みしていた。
残念。


犬夜叉 完結編 第14,15話 感想

kage

2010/01/13 (Wed)

 父上の真の目的に気付いた殺生丸は、それを確かめるために刀々斎の住処に行く。
 父上の目的とは、殺生丸が冥道残月破を完成させ、再び鉄砕牙に天生牙を吸収させること。つまりは、初めから犬夜叉に冥道残月破を譲らせるつもりだったというのだ。
 不服な殺生丸は刀々斎に八つ当たりするが、刀々斎は刀への執着と犬夜叉への憎しみを捨てた時が父上を超える時だ。父上の目的には、まだ先がある、とほのめかす。
 
 そしてその頃、殺生丸の留守中を狙って、琥珀とりんたちの元へ、最後の一つのかけらを奪いに奈落がやって来る。しかし、奈落は琥珀のかけらに触れることが出来ない。桔梗の浄化の力は死んでもなお続いていた。
 それならばと奈落は、琥珀の首ごと刈って持ち帰ろうと襲ってくる。そこへ駆けつけたのは、姉上珊瑚。飛来骨を奈落に向かって投げると、バージョンアップした新生飛来骨は、邪気を纏って奈落の体を砕いた。粉々になり、すぐに再生できない奈落は退散。
 結界の中で体を戻す間、奈落は次なる手を打つ。用意したのは神無の妖の鏡のかけら。白夜は奈落の命令で殺生丸にそのかけらを手渡した。それを天生牙の刀身に纏わせれば、鉄砕牙の能力を移し取ることが出来ると言うのだ。殺生丸は奈落の罠だと知りながらも、その企みに乗った。
 
 殺生丸の帰りを待つりんたちと犬夜叉の元へ殺生丸が近づき、犬夜叉に闘いを仕掛ける。
 天生牙の匂いの異変に気付き、奈落に魂を売ったのかと、犬夜叉だけでなくりんたちからも責められる殺生丸。
 するとそこへ白夜が現れ、殺生丸と犬夜叉を別の空間へと移動させる。
 殺生丸は犬夜叉が鉄砕牙の真の継承者であるに相応しいかを見届けるために、奈落の企みを利用し、決戦を挑んだのだ。
 その頃、心配する仲間たちのところへ、刀々斎が気配を察してやって来た。
 鉄砕牙と天生牙が一つになる時が来たと言う。

 次々に鉄砕牙から移し取った技を犬夜叉に放つ殺生丸。ただでさえ力の差がある犬夜叉に勝ち目はない。苦し紛れに妖怪化して迎え撃つ。
 だが、二つの刀が交える度に、奪った妖力は鉄砕牙に戻りたがっている。ならば、いずれは鉄砕牙に戻る運命の冥道残月破も奪い取ってみろと、殺生丸は容赦なく真正面から冥道残月破を放つと、犬夜叉は冥道へと消えていく。
 闘いに敗れた犬夜叉に失望した殺生丸は、もう必要ないと冥道に自分の刀を捨てる。
 するとその時、二つの刀が共鳴した。
 竜鱗の鉄砕牙が示す通りに犬夜叉は自分の妖穴を斬ると、冥道が犬夜叉の妖気に侵食されていく。自分の妖穴を斬るということは、死ぬということ。しかし、犬夜叉の鉄砕牙は妖穴を斬ることで、ますます妖力が増していく。すなわちそれは、鉄砕牙の真の継承者の証し。
 それを見ていた奈落は、殺生丸が捨てた刀を操り、犬夜叉を襲う。 
 すると殺生丸は迷わず冥道に飛び込み、奈落が操る刀を掴んだ。殺生丸は犬夜叉に斬りかかり、刀を交え強く押し付け、自分から天生牙を折りにいった。
 鉄砕牙は斬った刀の能力を奪う刀。今、天生牙と鉄砕牙はひとつになり、冥道残月破は、鉄砕牙の物になった。
 しかし、妖怪化が消え半妖に戻った犬夜叉は、奈落の瘴気の槍で気を失ってしまう。それを見た殺生丸は背中の槍を抜いてやり、軽いビンタで犬夜叉の目を覚まさせる。
 冥道残月破を譲った今、冥道から抜け出す手段は、犬夜叉に任せるしかない。焦る犬夜叉だが、冥道の奥に見えた光に導かれ、そこを狙って斬ると、二人は冥道から抜け出すことが出来た。
 二人と一緒に落ちてきたのは、折れたはずの天生牙。導いた光は天生牙だった。天生牙は武器としてではない、癒しの刀に戻っていた。
 せっかく育てた武器を失い、殺生丸は丸腰になった。殺生丸を心配する犬夜叉に、刀々斎は、殺生丸はもうじき父上の形見ではなく、自分自身の刀を手に入れるだろう、と言う。

  ◇

 刀でお悩みの殺生丸でしたが、殺生丸なりに納得できたようで、長かった兄弟喧嘩もひとまず落ち着き、鉄砕牙の継承者争いにも、決着つきました。
 でもね、殺生丸も苦しかったんだと思います。「なぜ、父上は私ではなく、半妖の犬夜叉ばかりかわいがるのか」と。
 それでも、試練を乗り越え、彼も少しは父上の本当の思いが分かってきたようです。
 弱い半妖には守り刀が必要。
 戦闘能力の高い殺生丸にも足りないものがある。刀への執着と犬夜叉への恨みを捨てなければ、それは分からない。武器としての刀を弟に譲り、人の命を救う天生牙を兄に持たせた父上の真意とは何か。それは誰かに教えてもらうのではなく、自分で悟らなければならないのですから。

 でもやはり、殺生丸はいいお兄ちゃんだな、と思いました。
 自分から天生牙を折りに行くときの決意した表情、背中の槍を抜いてやり目覚めのパンチ。結局は弟の面倒見のいい兄の姿。彼なりの愛情だと思います。
 そして、天生牙に導かれなければ、冥道を抜け出せなかったわけだし、お兄ちゃんが大事に育てた唯一の武器を譲られたことの意味、鈍感な犬夜叉も分かってくれたようで、このふたりは何だかんだ言って、兄弟なんですね。
 心から憎しみ合っているのではなく、相手の存在が自分を高め、刺激し合う。

 頭だけになった奈落は、犬夜叉兄弟の仲直りと刀の進化に役に立ってくれました。
 殺生丸を利用しようとしても、まるで相手にもされず、ああ、本当にあなたは哀れな人だ。

魔人探偵脳噛ネウロ らくがき

kage

2010/01/05 (Tue)

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色塗りして仕上げたイラストは失敗したので、下書きのつもりで書いた鉛筆画を載せてみた。
かなりオリジナル。似てないのは十分承知。ネウロはコマごとに顔が違うので、どう書けばそっくりになるのやら。

連載はとっくに終わったのに、何で今さらネウロ?
それは最近全巻通して読み直して、かなりネウロ様に惚れ込んだからです。

魔界からやってきた脳噛ネウロは、謎を解いた(事件を解決した)時に放出されるエネルギーを主食としている魔人。
人々に自分が魔人であることを隠し活動しやすいように、つまり謎が喰えるように、女子高生桂木弥子を探偵役に仕立て、自分は助手に徹している。弥子を隠れ蓑に正体を隠していながら、後半は結構派手な戦闘モードでバレてないのが不思議。いやバレているけど、気付いてない素振りをしてあげているのか。

不死身に近い体力と、超絶的な魔力と、人間を遥かに超えた頭脳を持つが、魔力の大量使用と瘴気の薄い人間界の長期滞在が原因で、加速的に人間レベルに弱体化してしまう。それを治癒能力や電池の役割の髪留めで少しずつ回復させている状態。それでも恐ろしく強い。力はもちろん、頭脳戦では負けるはずも無い。敵への容赦ないお仕置きを楽しんでいる。
性格は超ドSで、弥子をゾウリムシだのウジムシだの言ってはののしり、普通なら首がもげてるほどの虐待を繰り返す。
7巻で弥子に言った「靴を舐めろ」もドキンだったけど、最終決戦で敵に言った「靴を舐めろ、その全身で」……。ドS男好きの私には、ど真ん中ズキュンでした。

1巻あたりでは、素人のような絵と、小学生にも分かりやすく推理するまでも無い唐突な事件解決に、何だこれと思いましたが、巻が進むにつれ、張り巡らされた伏線と考えられた構成、デザイン性のある背景、変形したコマ割りをうまく使った独創的な画力、極端なデフォルメと遠近法。しっかりしたキャラクター作り。
作者さんのデビュー後初連載作品とは思えない、独特な才能に驚かされた。
「ここが伏線です」「この人が重要人物です」と、ご丁寧に前もって書かれているのに、「ええ~!この人がそうだったのか!」と思わされる意表をついた予想外の展開。長い連載で次々と現れた三人の凶悪犯罪者が、実は繋がっていたという、ストーリーのずっと先まで考えられたプロット。人気王道漫画では当たり前かもしれないけど、初連載でここまで完成された作品を描けるなんてすごいと思う。絵も1巻と23巻とを比べれば、確実に明らかに上手くなっているしね。
先が早く読みたくなってしまう魔力にかかったようにハマってしまった。

地上に来た頃は人間を見下していたネウロが、弥子や周りの人間たちと関わるうちに、やがて人間に対する興味と信頼が生まれ、人間の協力なしでは敵を倒せないと気付く。そして、弥子も戦力にならない自分に悩んだり、多くの悲しみや怒りを経験したりしながら、強く成長していく過程がじわじわと描かれている。
シリアス部分の切なさとギャグ部分の単純さが私の好みにぴったり。

ケンカばかりしていた主人公ふたりが、いつの間にか恋愛関係に……というありがち設定ではなく、せいぜい「奴隷」から「相棒」に進化した程度。でもネウロと弥子は固い信頼で結ばれている。そう思って読むと、ネウロの度重なるDVもじゃれあいにしか見えない。ネウロが弥子の頭をつかむお決まりポーズも、スキンシップにも見えるし、トラックの荷台での二人の目の会話も、只事じゃない気配も感じた。弥子のピンチには必ず助けてくれるし…。

最終回で地上に戻ってきたネウロの髪留めのデザインが変わっていたので、魔力もパワーアップして続編へ!…と期待したけど、違うのかしら。
連載前から20巻でひとつの作品として構成されていたそうなので、続編は考えてないのかもしれないけど、ネウロの独特の世界にとっぷりはまったファンがここにいます。松井先生、『ネウロ2』待ってます!